出版社内容情報
2011年の東日本大震災の翌年、職を辞し、福島第一原発から一番近い病院に赴く。時の流れとともに風化する震災の跡地に留まる「外部者」として、診療・地域再生に取り組む中での葛藤・逡巡、そして喜びを生々しく語るノンフィクション・エッセイ
内容説明
本書は単なる震災の記録としてではなく、一人の医療者が、被災現場で暮らすことによってどう変化していったのか、ただ、一時の支援のつもりで来たはずだった医師が、そこで生活の基盤を築き、さまざまな葛藤をくぐり抜け、良いこともあれば悪いこともあり、優しくもあり厳しくもあるこの南相馬市というひとつの被災地に溶け込んでいった、その経緯である。
目次
第1章 医療現場から(在宅診療見習い医師;患者団体を通じて感じる支援のきっかけ ほか)
第2章 生活から(医療支援者が、初めて『相馬野馬追』に出陣するまで;そのまんまの南相馬市生活 ほか)
第3章 復興支援活動から(“HOHP”による『男の木工』;『男の木工』における新たなコミュニティの形 ほか)
第4章 個人の思想から(変わらないものと変えるべきもの;正しい風化のされ方 ほか)
著者等紹介
小鷹昌明[オダカマサアキ]
社会活動家医師・エッセイスト。1967年埼玉県に生まれ、1993年獨協医科大学を卒業。同大学病院に勤務後18年目に東日本大震災発生。大学を辞すと決め、震災1年後から南相馬市立総合病院に赴任。「被災地医師は何を考え、どうするべきか!」の想いに突き動かされて、難病患者の診療の傍ら社会活動を展開している。「相馬野馬追」に4年間出陣(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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