内容説明
誰が想像しただろう。愛と恩寵に包まれたクリスマス前夜、あのような悲劇がブラッドリー家で起ころうとは。ポール・ブラッドリーは十六年たった今でも、五歳の養女アンジェラが双子のレイチェルにナイフを振りかざしたときの恐ろしい形相を思い出す。あの子は施設に戻すしかなかったのだ―そう自分に言い聞かせ、平穏な家庭を築いてきた。しかし何者かの悪意によって、次々と欺瞞に満ちた家族の本性が暴かれる。これは、アンジェラの復讐なのか。
著者等紹介
オブライエン,メグ[オブライエン,メグ][O’brien,Meg]
ニュージャージー州ワイルドウッドに生まれ育つ。高校を中退し、5人の子どもたちを育てながら秘書や電話交換手、フリーの編集者など様々な職を経たのちに作家デビューを果たす。幼児期に受けた性的虐待の経験が、今も創作活動の原動力となっているという。つらい過去を乗り越えた彼女の作品には正義感あふれる女性が多く登場し、愛する者を守るための戦いを繰り広げる。現在北米では、ひねりのきいたサスペンスの名手として広く知られている
皆川孝子[ミナガワタカコ]
東京都生まれ。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。