内容説明
古代国家形成の端緒である「遣隋使」には未だ多くの謎がある。物理学をバックボーンとする著者が、日本書紀や隋書倭国伝などを“実験事実”に見立て、遣隋使の諸問題を合理的に考察。7世紀初頭の日本の姿を明らかにする。なぜ日本書紀は「日出処天子…」を記さないのか。
目次
序章 日本古代史における「遣隋使」の重要性
第1章 第一次遣隋使:隋書倭国伝の倭王多利思比孤
第2章 隋書倭国伝が示す「倭国」という国家の実態
第3章 第二次遣隋使:自主独立・対等の倭王多利思比孤
第4章 日本書紀が提起する遣隋使の諸問題
第5章 隋書倭国伝の倭王多利思比孤は推古天皇ではない
第6章 隋書倭国伝の倭国は筑紫政権の筑紫国である
結論 倭国の遣隋使
別章 冠位十二階は大和政権の冠位制度ではない
著者等紹介
久保英範[クボヒデノリ]
1942年岡山県生まれ。1974年理学博士(九州大学理学部)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 欧文活字 (復刻版)