内容説明
ゾンビウイルスに耐性を持つ高校生の幸坂優真は、噛まれてしまった月城舞のゾンビ化を防ぐため、彼女と定期的にキスすることになった。
そんなある日、生存者である2人の女子大生と遭遇。彼女たちにはゾンビ化のことを隠そうとするが、キスする姿を目撃され、優真と舞は恋人の振りをすることに。
しかし、本物の恋人である日向晴夏はそれが面白くなく……。
「これは、わたしたちの関係を、体に教え込む必要がありそうですね……!!」
「な、何をするつもりだ!?」
「……わ、わたしのおっぱい……揉んでも、いいですよ……」
ゾンビ世界で奇妙な三角関係に悩まされる、極限状態ラブコメ第2弾!【電子限定!書き下ろし特典つき】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
14
優真と晴夏の遭遇した事態の時間のずれから一つの仮説が成り立つ中、新たな出会いが人間関係に波乱を生む今巻。―――何もかもが壊れたからこそ、今、何かを生める余地がある。 舞との関係が深まり、嫉妬した晴夏が大胆な一手を仕掛ける中、探索の中で嫌な可能性が浮かんでくる、物語が本格的に動き出す巻である。どんどんと高まる、優真の重要度。そして彼を中心に形成されていく、少女達の高まる思いの輪。この事態を起こした者がいるとして、そいつ等をぶん殴ったりしたら、全てを解決できるのか。 次巻も勿論楽しみである。2023/05/29
rotti619
13
ゾンビサバイバル+ラブコメ第2巻。前巻でゾンビに噛まれた舞のゾンビ化防止の為、6時間毎にキス(唾液の交換)が必要になったが、正式な彼女である晴夏がそれに面白くなるはずもなく…というお話。ゾンビ化の仕組みがわからないので、晴夏とスキンシップが取れない中、新たに救助した大学生2人組から舞との関係を疑われた優真が偽恋人として誤魔化した事から、晴夏のストレスが爆発するのは終始ニヤニヤさせてくれた。それと並行して今回も刻一刻と悪化する生活環境と新種とのシビアなバトルは、ゾンビサバイバルの緊張感を味あわせてくれた。2023/06/02
ひぃす
10
相変わらず、きちんとハーレムラブコメとゾンビものの両取りで作られていますね。ラブコメ側では、生存者が追加され、感情とは別に必要なスキンシップと、感情では触れたいのに触れらないというのが絡まっていて、改めてこの設定はうまいなぁと感心。ゾンビ側も目的の探索や新たな特殊個体の登場など、きちんとゾンビもののツボも抑えてきてる。ただ、キャラ追加されたことで、既存キャラの出番がアンバランスになったなぁという印象。状況を大きく動かしかねないシーンで終わりましたが、さてどうなるやら、次巻が楽しみです。2023/05/31
alleine05
10
女子大生2人追加。しかしそのためリサさんと一ノ瀬さんの影が薄くなった気が。一ノ瀬さんはまだアイデア提案役としてそれなりに発言の機会があったけど、リサさんはほんと序盤の弓の練習の場面以外台詞すらろくに無かったような。このへんちょっと各キャラの描写のバランスが気になるところ。一方、バトル方面の描写は普通のゾンビ相手だと敵無しに等しいけど、特殊個体相手だとなかなか緊張感があって良かった。2023/05/30
mag
6
ゾンビウイルスに耐性を持つ主人公と、ゾンビに噛まれ主人公と6時間毎にキスをしなければいけなくなった舞、そして主人公の本当の彼女である晴夏。この3人の複雑な関係性がめちゃくちゃに面白かったですね! また1巻に比べて、ゾンビ世界の解像度が高まり、臨場感やこの非日常をどのように乗り越えていくのかというワクワク感が増したような気がします。 登場人物も新たに増え、ゾンビ世界で紡がれる彼ら彼女らの奇妙な恋愛関係がどのように変化していくのか、これからの展開がより一層楽しみです!2023/10/19