出版社内容情報
あなたの悩み、すでに答えが出ています「将来が不安」「お金がほしい」「死ぬのが怖い」
これらの現代人の悩みははるか昔から私たちを苦しめていた人類共通の悩みです。
であるならば、哲学者たちはこれらの悩みに答えを出しているはずです。
平易な言葉で哲学を学べて、あなたの悩みが解決する1冊です。
「将来、食べていけるか不安」⇒アリストテレスが答えを出しています。
「忙しい。時間がない」⇒アンリ・ベルクソンが答えを出しています。
「お金持ちになりたい」⇒マックス・ウェーバーが答えを出しています。
小林昌平[コバヤシショウヘイ]
著・文・その他
内容説明
現代人の悩みを哲学者の言葉を使って解説。読むと、悩みが消えて、哲学を学べます!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
103
とてもためになった。哲学をもう少し学んでみようと思えた。 考えてみれば、私の悩みなど、とるに足らないことで、昔の立派な人達が、人間の悩みや存在などの問題に答えを出してくれていたのだ。 ただ、どの哲学者の考え方を、どの場面で活かすか、これからしっかり学んで、考えていきたい。2021/09/27
seacalf
87
くすりと笑わせる大昔の些事の紹介から入る導入部分が上手いなあ。高尚なものと捉えがちな哲学者達の思考のエッセンスを「やりたいことはあるが、行動に移す勇気がない」「緊張してしまう」「思い出したくない過去をフラッシュバックする」「ダイエットが続かない」「嫌いな上司がいる」などの身近な悩みへの答えとして紹介。取っつきやすい形でつまみ食いさせてくれる。註釈もけっこう面白いのに字が小さすぎて読みにくいのが玉に瑕。なるほどなあと膝を打つ答えもあるが、あくまでも参考程度に。でも親鸞やソクラテスは掘り下げて学びたくなった。2019/09/01
harass
86
気になり借りる。25の根源的な悩みに哲学者宗教家などの著作発言からの引用と平易な解説。ごく一般人むけで哲学などまったく知らない人でもわかりやすく書いてある。専門的でマニアックな内容になりがちな分野を、どういう書き方をするのかが気になって読んでいくが、これはこれでありかと。自己啓発本のようで、あまり硬いこと言ってはいけないのだろうが、一般人にも、役に立つ読書や知識とはこういうものではないかと考える。マニアな自分にも唸るところはあった。フーコーがゲイであったことをはっきり書いている本を初めて読んだ。良書。2018/07/16
mocha
79
名前は聞いたことがあるけど…という哲学者達の思想の一端を、お手軽に知ることができて嬉しい。仕事・人間関係・健康・お金…人間って何千年も前から同じようなことで悩んできたんだなぁ、と改めて思う。今は取り立てて悩みはないけど、いつかドツボにハマった時にもう一度開いたら、心が軽くなるかもしれない。ブッダの〈瞑想は「悩む人」を「悩みを観察する人」に変える〉という言葉に、なるほど〜!2019/06/23
ニッポニア
72
偉人の言葉は示唆に富む。以下メモ。今この瞬間のやりたいこと、やるべきことに集中せよ。快楽は本来、活動に他ならずそれ自身目的なのである(アリストテレス)。行為が人格全体から出てくる時、自由である。全ての行動の裏にデカルト的思考が憑依しているべき。困難を分割せよ。自分たちがのびのびと生きるやりようを逃走という。人間は大文字の他者に承認されて初めて満足する。赦し、は仕返しの連鎖から相手と自分を自由にする。損失は2.25倍苦しみを感じる。孤独を愛する人は金鉱を手に入れたようなもの。2023/10/28