出版社内容情報
習近平政権はなぜ、歴史を書き換え、他民族弾圧、対外拡張を続けるのか――その災禍は、他人事ではない。逆転の視座で本質を見抜く。
内容説明
祖国が他民族に支配されるその災禍は、他人事ではない。見慣れた世界地図を逆転させてみる。そう、モンゴル人が、北方を背に、南方の中国を眺め、西方に無尽のユーラシア世界を見たように―。そうして、自身の見方・考え方を呪縛するものから解き放って、異なる視点で、現実を見つめ直す。多様性が求められる現代に、そのような新しい視座の獲得が、世界のなかの中国、歴史のなかの中国の姿を捉え直すことにもつながるはず。
目次
序章 私の体験的中国論
1部 中国の本質を見破る視点1 歴史を「書き換える」習近平政権(その歴史の常識を疑うことからはじめよ!;書き換えられた歴史に異を唱える衝撃の書;漢人、漢族という存在;漢人、満洲人、モンゴル人……;書き換えられた歴史を鵜呑みにしてはならない)
2部 中国の本質を見破る視点2 「他民族弾圧」の歴史と現在(身近な中国、遠い中国;中国の「北方少数民族弾圧」の歴史を掘り返す;現代の少数民族弾圧の実相とその本質;民族、族群、そして中華民族における定義づけの違和感)
3部 中国の本質を見破る視点3 「対外拡張」の歴史と現在(近現代の軍事・外交にみられる中国の本質;中国「対外拡張」の歴史を掘り起こす“対北編”;中国「対外拡張」の恐るべき歴史“対西編”;歴史にみる中国の対外拡張“対南・対東編”;中国の限界・対外拡張の本質にみる危うさ)
おわりに―結章にかえて
著者等紹介
楊海英[ヨウカイエイ]
1964年、南モンゴルのオルドス高原生まれ。静岡大学人文社会科学部教授。北京第二外国語学院アジア・アフリカ語学部日本語学科卒業。同大学助手を経て、1989年に来日。総合研究大学院大学博士課程修了。専攻は文化人類学。博士(文学)。著書に、第14回司馬遼太郎賞受賞の『墓標なき草原(上・下)』(岩波書店)、第3回「国基研 日本研究賞」受賞の『チベットに舞う日本刀』(文藝春秋)と『日本陸軍とモンゴル』(中央公論新社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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