内容説明
あらゆる生者と死者に捧げられる、おびただしい数のミサ。煉獄の思想の発展以降、救済のためのミサを望む人々によって、教会への財産の遺贈や基金の設立が盛んに行われた。これらは単なる信心行為だったのか。本書では「銀行」としての教会を視座に、キリスト教と財産・富の関係を再考する。罪を債務に、懲罰を支払いになぞらえる心性とは?
目次
序章 「銀行」としての教会
第1章 中世末期の社会
第2章 中世人と死―彼岸と此岸
第3章 救済の計画としての遺言書
第4章 罪の償いとミサの設定
第5章 教会への基金の設立―十四世紀アヴィニョンのシャペルニー
終章 この世の究極の「所有権者」とは
著者等紹介
印出忠夫[インデタダオ]
1957年生まれ。上智大学文学部、同大学院文学研究科で学ぶ。歴史学博士(フランス・社会科学高等研究院)。専攻はフランス中世史。弘前大学専任講師を経て、聖心女子大学現代教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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