目次
序章 優生保護法の史的検証に向けて
第1章 日本国憲法下の優生保護法の成立
第2章 迷走する優生保護法
第3章 優生保護法と「胎児条項」
第4章 優生保護法とハンセン病
第5章 新潟県における優生保護法による人権侵害
終章 優生保護法の「終焉」
著者等紹介
藤野豊[フジノユタカ]
1952年横浜市生まれ。敬和学園大学人文社会科学研究所長・図書館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nobu
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副題に「優生保護法の史的検証」とあるように、戦前からの優生保護法の成立過程を資料から読み解いて現在の状況まで丁寧に検証されている。国会答弁や役所の資料の引用が多く読み進めていくには困難な部分もあるが、その分だけ資料としての価値はある。優生保護法が拡大解釈されて運用された事例など驚愕した部分もある。著者がハンセン病の研究もされているので、ハンセン病との関連の著述も詳しい。ハンセン病と比して、その検証作業や保障が遅れている部分についても理解が出来た。この問題は決して終わっていないことが理解できた。2021/09/29
Ryuji Saito
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2024年56冊目。2024/09/19