出版社内容情報
本書は,認知行動療法(CBT)を本当に使いこなすためのコツとポイントをじっくりと講義した心理臨床の第一人者によるわかりやすい実践的入門書です。
CBTだけではなく,心理支援が不首尾に終わる多くの理由は,支援計画の鍵となる「ケース・フォーミュレーション」がうまく行っていない現実があるからです。この本では,どう面接場面でケース・フォーミュレーションのために情報を収集し,その情報をどう利用し,心理面接を展開をしていくか,をじっくり講義しました。
2000年代の心理支援の旗手として活躍している著者によるこの1冊で,マニュアルに頼り切った認知行動療法からの脱却が可能になることでしょう。また,他アプローチとの併用もスムーズになりますので,ユーザーのニーズに合わせてカスタマイズされた認知行動療法を実現できることでしょう。
【目次】
第1部 全ての心理療法の基礎には「物語」がある
講義1 認知行動療法を学ぶ意味
講義2 認知行動療法の基礎とは何か
講義3 認知行動療法の物語プロセスを学ぶ
第2部 「物語」に関わる認知行動療法のコツを知る
講義4 コツ1 視点の転換
講義5 コツ2 現実への直面を目指す
講義6 コツ3 問題の外在化
講義7 コツ4 クライエントと並ぶ関係
講義8 コツ5 複雑な現実に介入する
第3部 ケース・フォーミュレーションは「物語」の筋を可視化する
講義9 ケース・フォーミュレーションとは何か
講義10 ケース・フォーミュレーションの使い方
講義11 現在の問題状況のケース・フォーミュレーションを作る
講義12 問題の発展経過のケース・フォーミュレーションを作る
第4部 認知行動療法の枠組みでケース・フォーミュレーションを作ってみる
講義13 認知療法のケース・フォーミュレーションを作る
講義14 行動療法のケース・フォーミュレーションを作る
講義15 カスタマイズ認知行動療法に向けて
第5部 ケース・フォーミュレーションで「物語」の筋を読み変えていく
講義16 ケース・フォーミュレーションの臨床活用
講義17 「ケース・フォーミュレーションを作る」段階での臨床活用
講義18 「ケース・フォーミュレーションを共有する」段階での臨床活用
講義19 「ケース・フォーミュレーションを使う」段階での臨床活用
内容説明
パッケージCBTからカスタマイズCBTへ。ケース・フォーミュレーションのコツとポイント。
目次
第1部 全ての心理療法の基礎には「物語」がある(認知行動療法を学ぶ意味;認知行動療法の基礎とは何か;認知行動療法の物語プロセスを学ぶ)
第2部 「物語」に関わる認知行動療法のコツを知る(コツ1 視点の転換;コツ2 現実への直面を目指す;コツ3 問題の外在化;コツ4 クライエントと並ぶ関係;コツ5 複雑な現実に介入する)
第3部 ケース・フォーミュレーションは「物語」の筋を可視化する(ケース・フォーミュレーションとは何か;ケース・フォーミュレーションの使い方;現在の問題状況のケース・フォーミュレーションを作る;問題の発展経過のケース・フォーミュレーションを作る)
第4部 認知行動療法の枠組みでケース・フォーミュレーションを作ってみる(認知療法のケース・フォーミュレーションを作る;行動療法のケース・フォーミュレーションを作る;カスタマイズ認知行動療法に向けて)
第5部 ケース・フォーミュレーションで「物語」の筋を読み変えていく(ケース・フォーミュレーションの臨床活用;「ケース・フォーミュレーションを作る」段階での臨床活用;「ケース・フォーミュレーションを共有する」段階での臨床活用;「ケース・フォーミュレーションを使う」段階での臨床活用)
著者等紹介
下山晴彦[シモヤマハルヒコ]
跡見学園女子大学心理学部教授(心理教育相談所長併任)。東京大学名誉教授。東京認知行動療法センター/東京発達・家族センター代表心理職。臨床心理iNEXT主宰。東京大学大学院教育学研究科修了。博士(教育学)。公認心理師・臨床心理士。東京大学学生相談所、東京工業大学保健管理センター、東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コースを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
- 実験生体分子化学