感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
バルジ
4
率直に言うと読むのが辛くなってくる一冊。さすが近代日本を代表するジャーナリストだけあって、所々に金言が出てくるが、大方は若干の黴臭さを感じる「皇室」論である。個人的に印象に残るのは、伝説神話の検証や批判は専門家に取っては必要であるが、一般国民に押し売りするような形を取るのは「野暮」という指摘。いわばフィクションをフィクションとして捉えつつも、いかに現実を作りうるかという問題意識が潜んでいるように感ずる。この議論は後世の政治思想史家、坂本多加雄の展開した議論との類似性を見て取ることができる。2026/06/25




