内容説明
状況が飲み込めないままレイチェルが連れて行かれたのは、北極だった。氷棚に埋まった巨大な隕石から等脚類の化石が大量に発見されたのだ。これは地球以外にも生物が存在する証拠であり、まさに世紀の大発見だった。選挙戦は一気に逆転し、大統領が対立候補の娘である自分を情報分析官に選んだ理由を悟る。だが、科学者チームと調査を進めるうちに、レイチェルは信じられない謀略の深みにはまりこんでゆく…。
著者等紹介
ブラウン,ダン[ブラウン,ダン][Brown,Dan]
米ニューハンプシャー1964年生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。1998年『パズル・パレス』でデビュー。2003年、4作目となる『ダ・ヴィンチ・コード』を刊行、1週目からベストセラーランキング1位を獲得し、各国でも次々に翻訳出版され、社会現象といえるほどの驚異的な売れ行きとなる。父は数学者、母は宗教音楽家、そして妻は美術史研究者であり画家でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
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ヴェルナーの日記
254
物語に登場するNROはアメリカ国家偵察局(National Reconnaissance Officeの略)である。1960年8月25日、ホワイトハウス、CIA、空軍、国防総省の協議により設立。偵察衛星の設計・打ち上げ・回収など総合運用を行う。かつては諜報関係者すら公的な場所で組織名を口にすることも禁じられた秘匿機関で組織の存在が暴露された後も長い間、現職長官名も公開されない極秘機関だった。現在では公式サイトで概要を知ることができるが、組織の全容は公開されず安全保障に関連する情報収集活動を指揮している。 2018/08/08
サム・ミイラ
133
後編はあっという間の読了。頁をめぐる手が止まらない。前編以上の広がりはないけれどそこそこどんでん返しもあり面白かった。でもなんか軽い。軽すぎる。よくある映画のような話。昔観た「カプリコン1」や「ペリカン文書」を思い出した。こんなに政が簡単なら政治家も苦労はないだろうがそこが安っぽさにもなっているような。それにしてもこのパターンはラングドンシリーズと同じ。私としては簡単に恋に落ちたりしない話を読みたいのだがしばらく続くみたい(笑)2017/04/02
nobby
124
再読。ダン・ブラウンならではの怒濤の危機が次々と押し寄せる展開を満喫。あり得ない回避の連続でもドキドキが止まらない!上下巻800頁で描かれたのは実質24時間あまりの出来事。一つ間違えば幼稚で陳腐なB級作品になる危惧を、科学・政治に関わる専門的事実をこれでもかと盛り込み現実味持たせる具合が絶妙。それでいて理解叶わなくても充分に楽しめる。黒幕は全く覚えておらず、その登場にビックリ(笑)全般的に緊張感たっぷりに読んできて、クスッと笑える爽快なラストがたまらない。2017/02/28
優希
78
物語のスピード感が早くなったような気がします。隕石から発掘された化石は世紀の大発見でした。選挙の方は一気に逆転の色を見せます。科学チームと動いているうちに謀略の深みにはまっていくレイチェル。不安感を感じましたが、最後は綺麗に終わってよかったです。2019/07/23
absinthe
77
争いは政治にも飛び火。NASAの支援は是か非か政治の世界のも飛び火!最後にはアクションシーンもあり、サービス満点。面白かった!是非読んで!難点は政治劇について。簡単に挑発に乗って失言したり、何年も考えぬいた題材とは思えないほど議論が浅かったり、やり手の政治家がやるにしては駆け引きが幼稚で雑に見えたこと。(日本の大臣にはもっと幼稚なのが沢山いた気もするが) 2015/10/20