内容説明
奥羽山系の懐に抱かれた雪深き山里、岩手県西和賀郡湯田町で、シシ(熊)獲りを続けてきたマタギたち。二十年間湯田に通い、「最後」のマタギたちの狩猟の貴重な現場を撮影、マタギの里の暮らしや民俗に迫った稀有な写真集、ついに刊行!
著者等紹介
黒田勝雄[クロダカツオ]
1938年栃木県足利市生まれ。1961年慶應義塾大学経済学部卒業。1961年第二精工舎入社、1998年同セイコーインスツルメンツ定年退職。職場写真クラブで秋山青磁氏、秋山亮二氏の指導を受ける。1975年現代写真研究所入学(本科2期)、「研究員(橋本紘二講師)」卒。日本リアリズム写真集団(JRP)会員、2001/6~2009/6、2015/6~2017/6事務局長。現代写真研究所講師。市川写真家協会(IPPS)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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itokake
9
著者は、妻(俳人)が誘われた吟行会についていったのがきっかけで、岩手県和賀郡湯田町に通い始め、いつしか21年。その集大成の写真集。「すねこ・たんぱこ」で岩手県ファンになった私にとっても、この写真集は素敵な出会いだった。21年の長さが写真の厚みになっているのを感じる。マタギだけでない、湯田町の人々とその暮らしがとてもいい。巻末にマタギの妻ナツさんの話があり、戦前の岩手農村の嫁入りやら暮らしぶりを素朴な言葉で語る。これが最高。結婚が初対面だったこの夫婦、半世紀を経てお似合いの姿で写真に収まる(p48-49)2021/11/18
チェアー
6
マタギの村の人々の様子。20年以上もお蔵入りしていた写真たち。熊を撃つ様子が薄いのが弱い。撮影者は俳人・黒田杏子さんの夫。2021/04/04
ichigomonogatari
4
岩手県の豪雪地帯、湯田でクマをとって暮らしていたマタギたちと山里の人々の暮らしを20年間撮り続けた白黒の写真集。力強く、というより自然体で生きてきた人々の表情は落ち着きと自信に満ちているようで魅力的だ。今はもうかつてのような生活もマタギもいない。知らない世界なのに思わず郷愁を感じてしまう。ずっしり見ごたえのある写真集。2020/07/05
takao
1
ふむ2020/10/05
Qfwfq
0
★4.52020/07/19
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- 和書
- 落語の行間 日本語の了見