内容説明
「この秘密は墓場までもっていけ」―七三一の無法がなぜ許されてきたのか?どんな大義があろうと戦争は徹頭徹尾おぞましい。フィクションを通じてその闇を照らしながら、連綿と続く戦争犯罪隠蔽の構造を問う。
目次
紘一の戦後
新宿戸山の旧陸軍軍医学校跡地で大量の人骨
姉の消息
元軍医西田修介との面会
元七三一部隊員からの書簡
発掘人骨の真実
調査を求める会との接触
満州での出来事
発掘人骨と七三一部隊を追って
七三一部隊と現代の生物兵器、ウイルス兵器、ワクチン
元軍医佐伯との対峙
出版妨害
山村と佐伯
隅田川の水死体
警察の捜査
西田と佐伯の対決
藤井刑事の単独捜査
たった一人の野辺送り
遺言
著者等紹介
福原加壽子[フクハラカズコ]
1957年3月6日生まれ。青森県立弘前高等学校卒、獨協医科大学医学部医学科卒、弘前大学大学院医学研究科修了。医学博士(内科専門医、消化器内視鏡専門医)。内科勤務医。医師としての活動と並行して、創作活動を続けている。福原加壽子名で第26回「ゆきのまち幻想文学賞」佳作、もののおまち名で第29回「ゆきのまち幻想文学賞」入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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