出版社内容情報
『死の棘』の夫婦にとって小説とは現実以上にリアルであった!自らの〈生〉の証として小説を書き継いだ作家の宿命を描く本格的評伝…《シリーズ 第8弾》人は何を代償にして作家になるのか?
『死の棘』の夫婦にとって小説とは現実以上にリアルであった!
自らの命を捨てる場所としてあらわれ、後日、生活をたて直すために戻った奄美は、島尾にとり「深淵」の場所であった。戦争中に特攻艇隊長として島の娘と出会い、愛を育くみ結婚のち上京、夫婦の生活はすさまじい修羅場に変化してゆく。そのさまを作家は克明に作品化してゆく。自らの〈生〉の証として小説を書き継いだ作家の宿命を描く本格的評伝の決定版。
序章 作家になるということ
第1章 幼少の目覚め
第2章 『こをろ』と矢山哲治
第3章 戦時と文学
第4章 日記が語る戦後
第5章 戦後の文学活動
第6章 東京での生活
第7章 『死の棘』の世界へ
第8章 病妻小説へ
第9章 作家と「場所」
第10章 帰還と出発
終章 島尾敏雄の晩年 ほか
比嘉 加津夫[ヒガ カツオ]
1944(昭和19)年12月12日沖縄県久志村字久志(現在の名護市字久志)に生まれる。沖縄大学文学部英文学科中退。在学中『発想』を創刊、1号から7号までの編集にたずさわる。『脈』を個人誌として創刊(1972年)、24号から同人誌に移行。
内容説明
『死の棘』の夫婦にとって小説とは現実以上にリアルであった!自らの命を捨てる場所としてあらわれ、後日、生活をたて直すために戻った奄美は、島尾にとり「深淵」の場所であった。戦争中に特攻艇隊長として島の娘と出会い、愛を育くみ結婚のち上京、夫婦の生活はすさまじい修羅場に変化してゆく。自らの“生”の証として小説を書き継いだ作家の宿命を描く本格的評伝の決定版。
目次
作家になるということ
幼少の目覚め
『こをろ』と矢山哲治
戦時と文学
日記が語る戦後
戦後の文学活動
東京での生活
『死の棘』の世界へ
病妻小説へ
作家と「場所」
帰還と出発
島尾敏雄の晩年
著者等紹介
比嘉加津夫[ヒガカツオ]
1944(昭和19)年12月12日沖縄県久志村字久志(現在の名護市字久志)に生まれる。沖縄大学文学部英文学科中退。在学中『発想』を創刊、1号から7号までの編集にたずさわる。『脈』を個人誌として創刊(1972年)、24号から同人誌に移行。書評季刊誌『Myaku』を創刊(2010年)、18号まで出し『脈』を季刊誌として合併させる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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