内容説明
36名の写真作品が飾られた「迷走写真館」。1点1点に目を凝らせば、どんな想像が湧いてくるでしょう?見ることの可能性とともに、写真の根源が光りだす、かつてない写真エッセイ。ドアノー、森山大道、植田正治、深瀬昌久ほか。
目次
第一展示室(インドに行ってみたいといううっすらとした欲望が芽生えてくる。;ほとんど直線で出来上がった風景。;ワインはすでに二本空いており、ハンチングの手が三本目のボトルにかかっている。 ほか)
第二展示室(アヒルのお尻の向きから想像するに、右側の路地から出てきて、坂を登りはじめたところだ。;ふつうは男性が出掛けていく場所なのに、女性たちでいっぱいだ。;象が大きいことは知っている。しかし、これほど巨大に見えたことはかつてあっただろうか。 ほか)
第三展示室(どの岩も尖っていて、足場が悪い。;気になるのは家である。三軒ある。;この人たちはどういう場所にいるのだろう…。 ほか)
著者等紹介
大竹昭子[オオタケアキコ]
1950年東京生まれ。文筆家。1980年代初頭にニューヨークに滞在、文章を書きはじめ、ジャンルを横断して執筆。個人で随想と対談のシリーズ「カタリココ文庫」の出版もしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tenouji
7
第一展示室の9番の写真は、釣具店だと思う。2023/12/11
kaz
2
写真の見方や想像力の可能性を探求しているのだとか。実際の被写体の状況とは異なるのかもしれないが、写真を通じていろいろ考えることはできそう。想像力を膨らませると、写真を見る楽しさが増すかもしれない。図書館の内容紹介は『36の写真作品が飾られた「迷走写真館」。1点1点に目を凝らせば、どんな想像が湧いてくる? 武田花、荒木経惟ら写真家36名のモノクロ作品とそれから連想した文章をセットにして紹介する。Webサイト掲載を改稿・加筆』。 2023/12/22
KAWAZOI
1
写真を読み解くというよりも、率直な感想が連なっている。webで続きが見れるらしいから見てみたい。2024/05/05
妖湖
1
図書館本。初読みの作家。1枚の写真からいろいろなことを想像する。へーと思うものあり、ふむふむと思うものあり、そうかなと思うものあり。個人的には12の「なにかを待っているとき、だれもが等しく『待つ人』になる。」が良かった。2024/02/10