ちくま文庫<br> 花ゆらゆら

ちくま文庫
花ゆらゆら

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  • サイズ 文庫判/ページ数 211p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480036728
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

時に優しく、時に妖しく、ひとの心の庭に咲いた花をめぐる五十話。書斎の日陰で咲いた紫のホトトギス、倒壊した家から抱え出した赤いプリムラ一鉢…。いろいろな時代、さまざまな場所での花を思い出すと、必ずそこに昔の私の姿がある。そして、そ知らぬふりして美しく咲いている四季の花々を見る側にはドラマがある。カラーイラスト満載。

目次

正月さま―福寿草
福は内―節分草
妙な名前―オオイヌノフグリ
花の数だけ―クロッカス
花を愛して―梅
ヨウカンの礼―水仙
筆の花―つくしんぼ
浴室の合唱―すみれ
ロシナンテ―たんぽぽ
別荘地―春紫苑〔ほか〕

著者等紹介

出久根達郎[デクネタツロウ]
1944(昭和19)年、茨城県生まれ。1973年より古書店「芳雅堂」を営むかたわら文筆生活に入る。92年、『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞を、翌年、『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

双海(ふたみ)

15
花にまつわる随想。随想3ページ+花の絵1ページの構成。古本まつりにて11/3購入。2019/11/04

ふみえ

6
身近な花をテーマにした1話3ページのお話と挿し絵。絵が素朴で可愛いし、出久根さんのちょっと可笑しかったり、切なかったりする語り口に癒される。朝の不快な満員電車でも心優しくなれる一品。2016/04/05

yuzi

0
花に関する思い出やどをつづった50編。戦後の話、花に関する豆知識、子供時代の思い出、中年になってからの思い出などいろいろなことに及んでいるけど、すべての文章に花が登場する。「無:デージー」から「名前:るりたま薊」へおよぶ押し花に関する作者の感性。「ななへやへ:山吹」・「一人静:おだまき」などでは古典を引用。「金欠の花:錦鶏菊」・「夕べに散る:沙羅双樹」では作者が出会った温かい人たちに感動したり。さらりと読める、いいエッセイ集でした。2016/03/30

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