内容説明
統合失調症、気分障害、依存症…。近年、精神疾患患者は増え続けている。健康な人はピンと来ないかもしれないが、精神疾患は身近な病なのだ。本書は、心が病んだ人たちを間近で見て、ときに現場へ足を運んだ人間(編集部員、ライター)のルポルタージュである。心が壊れる恐怖とは何なのか。その本質を知ってほしい。
目次
第1章 僕らはみんな病んでいる(アナタは「病んでない」と断言できるか?;編集部=種市の初めてのメンタルクリニック 先生、仕事をする気が起きないんです;常軌を逸したイタズラは1本の電話から始まった 恐怖の読者 ほか)
第2章 心が壊れた人たち(精神病院のある街;おやっさん、破壊光線に狙われてます!電波野郎が組にやってきた;電波住宅は何を主張しているのか ほか)
第3章 あなたの精神は大丈夫か?(人は皆、病名のない病気なのかもしれない;みなさんも一緒に考えてください これがわからなければ精神に問題あり?;これがわからなければ…あなたの精神はマトモか?)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫丸
13
規格外人列伝みたいなものに惹かれ、つい読んでしまう。まあ同病相憐れむの類いなんだが。「裏モノJAPAN」掲載記事の集成。以前読んだ、事故物件に実際にガチで住んでみる、なんていう本の著者である建部博さんも本書ライター陣の一人だ。文章が格段にうまくなっているのは慶賀の至りである。壁や塀に意味不明な主義主張を書いた紙をワンサカ貼り出す人は多いが、取材してみたら「特に意味はないです」と冷静に返されたのにはギャフン。漫画も一本入っている。松田望という人の作品で、能條純一と同系統の絵を描く人だ。注目したい。2020/03/27
tomoaoso
1
読んでいて精神病の人に失礼と感じる部分があった。 2007年の記事もあるから仕方ないのかもしれないけど、読んでいて気分が悪くなった。 2023年の雑誌に載せたら炎上しそう。 「この本に載っている記事を書いた人は精神病の事を良く知らないまま書いたんだな」と思いました。 そこが面白いと感じる人もいると思いますが。2023/02/22