出版社内容情報
シリーズ累計3.2万部を突破!いまもっとも勢いのある現代短歌アンソロジー最新刊!
同時代の歌人100人による100通りの「雨」の短歌。
好きだった雨、雨だったあのころの日々、あのころの日々だった君 ‒‒‒‒‒枡野浩一
目を閉じてこの身にあたるぶんだけを雨とおもえば怖くはないわ ‒‒‒‒ 雪舟えま
縦書きの国に生まれて雨降りは物語だと存じています ‒‒‒‒‒ 飯田和馬
どこか遠くでわたしを濡らしていた雨がこの世へ移りこの世を濡らす ‒‒‒‒‒大森静佳
自分から広がってったアンコールの手拍子をみる 雨をみるようにみる ‒‒‒‒‒岡野大嗣
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まぁみ
17
シリーズ五作目。すんごく良かった。雨って万能笑。私的には、雨>雪>花>月>海。です。2025/06/07
おいしい西瓜
4
雨は見ているだけでも詩情を呼んでしまうモチーフだから、「けはひなく降る春の雨 寂しみて神は地球に鯨を飼へり/睦月都」や「どこか遠くでわたしを濡らしていた雨がこの世へ移りこの世を濡らす/大森静佳」のように想像力をひとつ向こうへとばしてくれるような短歌は、その詩情が置いていかれて、でも完全にはなくなっていない感覚になるから好きだ。「雨はふる、降りながら降る 生きながら生きるやりかたを教へてください/薮内亮輔」がこのアンソロジーの中ではいちばん好きな短歌だった。2025/06/22
○△□
1
もうすぐ雨の季節ですね2025/06/07