出版社内容情報
シリーズ累計3.2万部を突破!いまもっとも勢いのある現代短歌アンソロジー最新刊!
同時代の歌人100人による100通りの「雨」の短歌。
好きだった雨、雨だったあのころの日々、あのころの日々だった君 ‒‒‒‒‒枡野浩一
目を閉じてこの身にあたるぶんだけを雨とおもえば怖くはないわ ‒‒‒‒ 雪舟えま
縦書きの国に生まれて雨降りは物語だと存じています ‒‒‒‒‒ 飯田和馬
どこか遠くでわたしを濡らしていた雨がこの世へ移りこの世を濡らす ‒‒‒‒‒大森静佳
自分から広がってったアンコールの手拍子をみる 雨をみるようにみる ‒‒‒‒‒岡野大嗣
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
46
シリーズ3冊目。どれもいいなあ~。雨。いろいろな顔を持つ雨。慈雨という言葉が好きだ。そんな中、「傘を盗まれても性善説信ず父親のような雨にうたれて」(石井僚一さん)の句がこころに残る。亡くなった親父のことを想い出す。表立って話すことなく、黙々と周囲の人たちの世話をしていた親父。その背中を観てきた自分。そんな自分の背中を観ている子どもたち。2025/12/03
chiaki
29
海、雪に続いて。シリーズ最新作は雨がテーマの短歌アンソロジー。雨はそれだけで情緒豊かにさせるから100首どれもが心に響く。これは雨音とともに贅沢に楽しみたい。ページ下の歌人名は指で隠しながら、お気に入りの歌人さんを見つけるのが初心者には楽しい♡好きだと思った歌が推しの歌人さんの歌だった時の幸福感たるや!服部真里子さんの『夜の雨〜』がすごく凶器的なのに麗しい美しさがあって怖いのに好みです。東直子さんの入れ子のような歌も良き。斉藤斎藤さん『雨の県道〜』は思わず笑ってしまいました!2025/07/23
あじ
25
「雨」にまつわる現代短歌のアンソロジーです。俵さん、穂村さん、東さんといったベテラン勢に、注目の歌人くどうれいんさん、岡野大嗣さん他総勢100名が参加しています。飯田和馬さん/縦書きの国に生まれて雨降りは物語だと存じています 雨だれが筆書きしていくように窓を伝い流れていく様子。徒然とした光景に物語を映写する感性に魅かれました。堀静香さん/一日のほんのすこしを降るだけで雨だったって言われるように ──“言われるように”に含まれた複雑さに、素通りできない私がいました。2025/07/03
まぁみ
22
シリーズ五作目。すんごく良かった。雨って万能笑。私的には、雨>雪>花>月>海。です。2025/06/07
ざるめ
13
うたシリーズを読むたびに「このテーマが一番好き!」と思う(^o^;)雨のうたを読んでいると雨が降るという不思議な体験をした(*´∀`*)2025/11/03




