内容説明
何気なく過ぎていく日々から抜け出すために上京した菜乃花。キラキラとした大学生活ののちに手にしたのは、仕事の楽しさと甘いときめき。だが、運命の人と信じていた恋人に裏切られたのを機に、菜乃花の人生の歯車は狂い始め、ついには孤独と絶望だけが残る。そんな彼女の前に現れたのは年下の幼馴染み・要。幼い頃からずっと菜乃花に想いを寄せてきた要は、悩みつつも惜しみなく一途な愛を彼女に注ぎ、凍てついた心を溶かしていくが…。第2回スターツ出版文庫大賞にて特別賞受賞。“究極の愛と再生の物語”に号泣!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロロシ33
29
すらすら読めたけど、ありきたりな結末だったので、もう少しひねってくれてもよかったかなぁ。 2018/09/03
よう
3
職場の恋人から陰湿な裏切りを受け、職場に居場所を失い辞職した菜乃花。生きる意味も見えなくなり塞ぎこむ彼女を、9つ下の幼馴染 要が自分の全てを注ぎ救い出してくれる。武井先生は人の心の表現が上手で、菜乃花の絶望感は心にずっしりきました。中でも、要が菜乃花への恋を自覚する瞬間はお気に入り♡大人ってどうなれたら真の大人なのかな。私はずっとなれず終いかも。でも、情けない恥ずかしい自分だって目を背けず素直に生きていけたらと思うお話でした。エピローグもお気に入りです。※校閲作業はもう少し頑張って欲しいです…要が可哀想2018/04/19
Nori
1
モラハラ彼氏によってボロボロになってしまった女性を救おうとする年下の幼馴染男子の物語をそれぞれの視点で描いた作品でした。2022/10/10
きえ
0
絶望に浸ってる心情とか吐露する気持ちがリアルだった。けど、そこへ移行するまでがあまりに速くて、主人公の心情に付いていけない感じがあった…。 要の、都会の人の多さへの不快感とかはすごくよくわかる(笑) カフェのオーナー、良かったな。2018/10/29