内容説明
血眼で駐車場を探して、ロデオ・ドライヴをひやかして、アルゼンチンタンゴにハマって、ヴァンパイアみたいに美しい男とシャトー・マーモントに入り浸って、L.A.いち古いレストランで友達とブランチを食べて、しゃべって。華やかなりしL.A.の申し子で恋人。彼女のレンズを通したら、この街はひどく美しくてどうしようもなく愛おしい、故郷だ。鋭い観察眼とキレのあるユーモアでジョーン・ディディオンとならび称される作家、イヴ・バビッツがL.A.を行き交う友人たちをモデルに描いた短編集、待望の初邦訳!
著者等紹介
バビッツ,イヴ[バビッツ,イヴ] [Babitz,Eve]
1943年、カリフォルニア州ロサンゼルス出身の作家。ミズやエスクァイアなどの雑誌に寄稿していた。デザイナーとしても活動し、1960年代後半にはバーズ、バッファロー・スプリングフィールド、リンダ・ロンシュタットのアルバムジャケットを手がけた。2021年没
山崎まどか[ヤマサキマドカ]
コラムニスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くさてる
17
60年代から80年代にかけてのロスアンゼルス文化に輝いて生きた女性が90年代に発表した一冊。おしゃべりが止まらない憧れの女性と一緒に時を過ごしたような読書体験だった。たくさん楽しんで、間違いも体験して、自分は抜け出せた過ちに、そこまで運が良くなかった友人もいて。お洒落なドレス、美味しいお酒、大嫌いで大好きな女友達たちとうわさ話。失敗ばかりの恋愛。あんなにたくさん話したのにいまはなにひとつ覚えていない、泣いたこともあったのにね。なのにこの本は覚えているんだ、と思った。美しくて、楽しい本でした。おすすめ。2025/05/07
樽
5
図書館の新刊コーナーでテキトーに借りてきただけなのに、大当たり。好きです。ロサンゼルスの太陽の下では、退廃的な皮肉屋ではいられない。全身全霊で好きな男に猛ダッシュで向かうのが似合う!2025/05/03
ゆ
1
もっとこの人の本読みたくなったけどこれ以外邦訳出てなくて残念 邦訳待つよりわたしが英語読めるようになった方が早いかも2025/04/14
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