出版社内容情報
患者数が多く、何歳でも発症する可能性があり、非常に身近であるにもかかわらず誤解の多いてんかん。
てんかんといっても発作の種類や、発作に関連する脳の部位はさまざまです。全身にけいれんがあらわれたり意識を失うような発作などが知られていますが、発作の種類はさまざまで一瞬だけびくっとするような発作、意識を失っている間動いたり話したりするタイプもあり、なかには本人や身近な人もてんかんだと気づいていないこともあります。そういった例では別の病気と間違われたり、対処法がわからず困っているというケースもあります。
てんかんは薬物療法が効果を表す例も多いのですが、効果的な治療のためには正しく診断を受けることが大切です。適切な対処をすることで発作をコントロールできるケースも多くあります。また薬でコントロールが難しい例でも手術などほかの方法が効果をあらわすこともあります。
本書はてんかんの基礎知識、正しい診断と対処法、発作への備え、生活上の注意や工夫などを、オールカラーの図解を豊富に用いてわかりやすく解説します。
目次
第1章 てんかんとはどんな病気?(てんかんは身近な病気;てんかんってどんな病気? ほか)
第2章 てんかんの診断(てんかんは何科に行けばいい?;てんかん診察の流れ ほか)
第3章 てんかんの治療(てんかん治療の流れ;薬物治療の流れ ほか)
第4章 てんかん患者の生活(発作がおきたときの周囲の対応;発作誘引因子を避ける ほか)
著者等紹介
赤松直樹[アカマツナオキ]
国際医療福祉大学医学部脳神経内科教授。福岡山王病院てんかんセンター顧問。1987年産業医科大学卒業、産業医科大学病院、社会保険小倉記念病院、米国クリーブランドクリニック財団病院神経内科脳波・てんかん部門フェロー等を経て、2014年より国際医療福祉大学福岡保健医療学部教授、福岡山王病院脳神経機能センター神経内科、2017年国際医療福祉大学医学部神経内科教授、2021年より現職。日本神経学会認定指導医・神経内科専門医、日本てんかん学会認定指導医・てんかん専門医、日本内科学会認定総合内科専門医、日本頭痛学会認定頭痛専門医、日本臨床神経生理学会認定医(脳波)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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