内容説明
新左翼とは何だったのか。「叛乱論」の著者が、自身の政治的軌跡―60年安保・セクト、学生叛乱、共同体、内ゲバ…―を振り返りながら、世界史的経験としての日本の1968を省察する。内ゲバ論・党派論(書き下ろし)、ブント秘史、社会を震撼させた伝説の三里塚・対政府交渉報告など、新左翼運動の深層から現在を問う論考群。
目次
1 体験と普遍史―日本の1968(叛乱の時代;世界史とわたし ほか)
2 追悼(弔辞―小阪修平;思想の自立を妨げた思想家―吉本隆明 ほか)
3 私事を語る(ブントと島成郎;革命から叛乱を解放する ほか)
4 党派性のかたち(政治セクトの現在―四つの書評から;内ゲバの語り―文法と構図)
著者等紹介
長崎浩[ナガサキヒロシ]
1937年生まれ。1960年、東京大学理学部卒業。大学院数物系中退。63年から70年まで、東京大学物性研究所助手。以降、東北大学医学部、東京都老人総合研究所、東北文化学園大学に勤務。第一次共産主義者同盟で活動、東大全共闘運動に助手共闘として参加。第二次共産主義者同盟分裂以降、共産主義者同盟再建準備委員会(情況派)、同派分裂後は「遠方から」派で活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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