内容説明
気候変動がもたらす異常気象により、世界中の人びとは生命を脅かされる事態に直面している。この限られた惑星のなかでどのように生きていくか、私たちと自然の関係を問い直すことが今こそ求められている。地域の気候や立地、人びとの生活や文化に応じてつくられる建築「ヴァナキュラー建築」。人類は、自らの生活の拠り所としている地球の生態系のバランスを崩すことなく、建築を創造してきた。古代からの知恵を、すべての人にとって持続可能でより豊かな明日のために適応させることに、地球と私たちの未来はかかっている。
目次
総論(気候が建築の材料とデザインに与える影響;ヴァナキュラー建築に使われる土の地質分類;構築環境に使われる植物;人類学からみたヴァナキュラー建築;「ヴァナキュラー」の価値)
熱帯
乾燥帯
温帯
大陸性
極地
著者等紹介
ピシク,サンドラ[ピシク,サンドラ] [Piesik,Sandra]
受賞歴のある建築家、作家、研究者。博士。国連ハビタット(国際連合人間居住計画)グローバルソリューション部門の都市と農村をつなぐシニアコンサルタント。レジリエンス・フロンティア、NWP、PCCB、CTCNといった国連気候変動枠組条約(UNFCCC)を含む国連機関のステークホルダーで、ネットワークメンバー
本間健太郎[ホンマケンタロウ]
東京大学生産技術研究所准教授。専門は建築計画。東アジアや西アフリカなど各地の集落調査を行なう。現在は建築や都市のデザインや、そのための空間解析手法の開発も行なっている
前田昌弘[マエダマサヒロ]
京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。専門は住居計画・まちづくり。国内外の被災地やまちづくりの現場で住まいとコミュニティに関する実践的研究を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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