落語ファン倶楽部新書
白酒ひとり壺中の天―火焔太鼓に夢見酒

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  • サイズ B40判/ページ数 258p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784864940047
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0276

内容説明

のん気の達人、白酒は甲子園を目指す野球少年だった!何かの運命なのか、早稲田大学ではたまたま落研に入り、学生時代を気ままに過ごしすぎた結果、除籍。しかし師匠雲助と出会い、落語家になった。四十五歳の節目に初めての書籍にその半生を綴る。鹿児島での幼少期、いまの白酒を作る音楽や映画との出会い、さらに今や古今亭の大きな看板となった桃月庵白酒が「古今亭の愉しみ方 この師匠のこの噺」と題してめいっぱいのネタ論を披露!

目次

第1章 早大除籍―落語界へ
第2章 前座・五街道はたご 二ツ目・五街道喜助
第3章 桃月庵白酒誕生
第4章 鹿児島生まれ鹿児島育ち
第5章 古今亭の愉しみ方この師匠のこの噺(五街道雲助―『浮世床』『ざるや』『強情灸』『堀之内』『五人廻し』『妾馬』『臆病源兵衛』『新版三十石』;先代金原亭馬生―『幾代餅』『そば清』『笠碁』『親子酒』『千両みかん』『しびん』『ざるや』;古今亭志ん生―『替り目』『火焔太鼓』『鮑のし』『お化け長屋』『あくび指南』『お直し』『強飯の女郎買い』;古今亭志ん朝―『御慶』『野晒し』『付き馬』『愛宕山』『船徳』『酢豆腐』『お見立て』;古今亭志ん五―『鈴ヶ森』『錦の袈裟』;古今亭右朝―『転宅』『蔵前駕篭』『居残り佐平次』『後生鰻』)

著者等紹介

桃月庵白酒[トウゲツアンハクシュ]
1968年、鹿児島県肝属郡南大隅町生まれ。92年、五街道雲助に入門して、はたご。95年、二ツ目昇進して、喜助。05年、真打昇進して、三代目桃月庵白酒を襲名。11年、平成22年度、国立演芸場花形演芸大賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りつこ

10
入門してからの話が抜群に面白い。マイペースで面倒見の良くなさそうな雲助師匠が、初めての弟子に戸惑いながらも、出来るだけのことはしてやろうと教えてきたことがわかるし、また白酒師匠がそれをきちんと受け止めて身に付けてきたこともわかる。ふてぶてしくて人を食ってるように見える白酒師匠だけれど、自分の価値観や美学にこだわりながらも、周りの人たちの言葉も聞き入れて考えてやってきたからこそ、今の姿があるのだなあ。面白かった。2013/10/05

maGyuI

7
白酒師匠の「古今亭の粋」への愛が溢れている。大学入学時のサークル勧誘のエピソードは、読みながら思いっきり頷いてしまいました。2015/01/18

gtn

6
師の選択は間違っていなかった。師五街道雲助。鹿児島出身の著者はおそらく師匠に「江戸の風」を感じたのだと思う。江戸の風になびくのは江戸っ子だけではない。2018/11/07

べあべあ

3
人気落語家、白酒師匠の本。知ってはいたけど雲助師匠の弟子の育て方が素晴らしすぎます。白酒さんって師匠と芸風全然違うなと思ってましたが、二枚目時代は雲さん風の芸で”陰気”と言われてたとは、今では冗談みたいな話。後半の落語解説は白酒師匠の雲助師匠はじめ古今亭への重~い愛がひしひしと感じられました。2023/07/10

安瀬内喬

3
まあ期待していたほどの内容はなく、ファン対象の1冊。2014/07/01

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