感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
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夢と魔法の王国で働く従業員や演者(キャラクターの中の人含む)の労働実態についての本。2017年刊。著者はテーマパーク経営などを研究している講師。ブログや業界誌などで発表した文章の寄せ集めで、内容の重複や誤字脱字が頻出。元従業員や労働組合員へのインタビューなど貴重な情報も含まれているので、多少の粗は目を瞑って読んだ。他のサービス業と同様、夢の国も10年台に入って着実にブラック化が進んでいる様子。以前、園内でポップコーンを売っていた知り合いが「案外、好きじゃないとできないよ」と話していたのを思い出した。2018/09/12
オラフシンドローム
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★★☆☆☆ 少ない取材。 卒論のような稚拙なインタビュー。 それでも、人より物を大事にして、顧客満足度が低下しているディズニーリゾートの実態は描けていたと思う。 みんなの「ハピネス」はどこに行ったのかなぁ?2020/12/17
D
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最近はゲストのみならず、キャストの満足度維持のために、福利厚生を充実させているイメージがあった。しかしながら、厳密には、正社員に対してではなく、主に学生や主婦といったアルバイトに対して福利厚生を充実させるのではないかと仮説が立てられた。キャストの9割がバイトで成り立っているというビジネスモデルに恐ろしさすら感じた。ある正社員はバイトのモチベーション維持に努め、単純労働をさせることを推奨し続けることになるのであろう。果たして、それが本当にオリエンタルランドに入った理由なのであろうか?甚だ考えさせられる。2020/08/26