感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K_1
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そもそも不平等とは何か、というところから始まる。たくさんの用語のきちんとした定義付けがある上で、たくさんのグラフや表が並べられ、グラフや表の読み取り方、その留意点などが述べられる。不平等に関しての縦横の比較があり、中世や近世と現在、米・独・韓・中・台湾・インドネシアと日本との比較もある。ジェンダーやエスニシティにも触れる。終わりの方で公正を衡平・平等・必要性に分けてそれぞれを説明しながら結びへと近づいていく。不平等とは何か、公正とは何か、考え始めるのに適した良い教科書。(ページ数は索引込みで239)2012/04/22