出版社内容情報
お客様の謎を花で解き明かす、キャラクター・ミステリー!
内容説明
その花屋は海の見える街角に佇んでいる。店員の瑠璃さんは、人の名前さえ忘れるほどの天然ドジな女性だ。でも、花々の知識と愛情なら誰にも負けない。そんな彼女は花にまつわる事件は見過ごせず、花屋探偵さながらに謎を解き明かしていく。バイトの僕は少しずつ彼女に惹かれていくけれど、瑠璃さんには『人を好きになってはいけない過去』があって…。一輪の花に秘められた想いに、胸がキュンとするお仕事ミステリー!
著者等紹介
清水晴木[シミズハルキ]
1988年、千葉県生まれ。東洋大学社会学部卒業。大学在学中から脚本、シナリオなどの活動を始める。2011年短編映画「隠れ団扇」の脚本を執筆。その後、療養生活を経て、2015年DeNAスマートフォン向けアプリ「Lie~嘘と真実~」のシナリオ原案などに携わる。『海の見える花屋フルールの事件記―秋山瑠璃は恋をしない』で初めの長編小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あゆ
50
海の見える花屋フルールの事件記 この本は中学生の頃、一回読んだ本です。 その時は花言葉にハマってたので花に関する本を読みたくなったんですー! タンポポの漢字を見たら久しぶりに読みたくなっちゃったんです。この本を読むと花の知識がつきそうですー!秋山瑠璃さんがめっちゃ可愛い女性ですー!この本は花にまつわるちょっとした事件を秋山さんがさくっと解決する話ですー!いつもの天然っぷりの秋山さんとは違い事件の推理、説明している時は別人になる、そういう違いも見どころの一つ。2020/09/03
ありす
39
初読み作家さん。私にとってちょっとだけ馴染みのある街が舞台の話でした。花屋が中心の軽めのミステリーで、大体の謎はすぐにわかりました。でも最後のあれだけは気づけなかったな。謎を解いたあとの台詞にはちょっと残念な気持ちになりました。花に関する知識は面白く読めました。2018/11/19
よっしー
19
優しい表紙だなと思って読み始めました。天然というかドジっ娘すぎる瑠璃と、前向きにネガティブという浦田の二人が織り成すストーリー。切なくもあり、人を暖かい気持ちにさせてくれる素敵なお話の集まりでした。最後のサンヨウカのお話は未来に向かっての一歩を踏み出すために必要な事件だったのかもしれませんね。ただ、花>自分という考え方は少し危険な気もしましたが…。続編もあるようなので、読んでみます!!2021/08/20
はなうさぎ
19
物語の根底にある設定がどこか既視感があるものでしたが、ミステリーの部分は、お花を題材にした謎解きで、素敵なお花が沢山出てきて、優しく色鮮やかな雰囲気。3輪目は、まるでドラマの映像を見ているようでした。構成も、中編とインターバルのような短編が交互に来るので、とても読みやすかった。すべてが花にリンクしていて、読んでいるうちに前半からの一連の流れがすーっと蘇ってきて「あ~そうなるか」という感じがグッド。浦田君の毎度毎度の勘違いの様子が微笑ましくて、こういう若さあふれた気持ちっていいですね~(*^^)2016/05/19
ゆぽ
15
花に関する薀蓄がさりげなく物語に溶け込んでいて、楽しい読書でした。ひょんなことから花屋さんで働くことになった浦田くんが、徐々に花に魅力を感じていくところがいいです。終盤の「花とは何か?」に対する見解とか、そうそう!と思いました。花に関すること以外は全然ダメな瑠璃さんですが、謎を解き明かす場面ではさっと空気が変わるのが読んでいて伝わってきます。その落差がクセになる系かも。続編があればぜひ読みたいな。スイートピーのお話が特にジーンときました。2015/12/15