出版社内容情報
詩人、作家、教育関係者などによる200人詩集。いまを生きる多感な少年少女へ、そっとエールをおくりたい。「教えるとは希望をともに語る語ること」(ルイ・アラゴン)。誰でもいつかは少年少女、そんな視点で心のうたをお届けします。学校で、塾で、電車の中で、家庭で読んでいただきたい1冊です。
目次
はじめに
未来を切り開くために 曽我貢誠
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chimako
80
たくさん人の思いがぎっしりとつまっている。詰まっていすぎてこの中から「これ!」と言う一編がなかなか見つけられないのではないか。谷川俊太郎、あさのあつこ、浅田次郎、金子みすゞ、山村暮鳥、高村光太郎……大御所の間にこの企画に賛同された知らない方々のエッセイや詩が連なっている。大変意義深い一冊ではあるが、如何せん本の作りが残念でならない。素人が作った自主出版物の域を脱していない。教育現場で活用してほしいという編者の思いは素晴らしいのだが。読みたい、開きたいと思わせる本作りは難しい。2016/09/29
アナクマ
30
「子どもたちの心に届く言葉を私たちは持っているだろうか」真摯な思いから編まれた200人の愛情。読者は限定しない。誰もがかつて少年少女だったのだから。◉用途がちがうだけ/使命のとおとさに変わりがない/ハンカチよ たかぶるな/ぞうきんよ ひがむな(河野進)◉向かってくるものに/ひるむな/背を押すものに/たよるな/そう/遠く遠くへ飛んでいくのは/向かい風の時/失速するのは/追い風の時(江口節)2019/09/02
Haruka Fukuhara
2
題名から肌合いが合わない気がしたが、やはりあまり感性の合わない詩が多かった。何かで詩はアンソロジーで読むのがいいと聞いて、その流れで手に取った。詩は詩人を選んで味わう方が楽しいのではないかと思った。数個、悪くないと思う詩を見つけたが、これだ、という詩には出会えなかった。素人なのかプロなのか、同時代の詩人を集めたようであまり深みを感じる作品は少なかった。2017/01/28