内容説明
みんなには隠している、少しだけ特別な力を持った高校生5人。別に何の役にも立たないけれど、そのせいで、クラスメイトのあの子のことが気になって仕方ない―。彼女がシャンプーを変えたのはなぜ?彼が持っていた“恋の鈴”は誰のもの?それぞれの「かくしごと」が照らし出す、お互いへのもどかしい想い。甘酸っぱくも爽やかな男女5人の日常を鮮やかに切り取った、共感必至の青春小説。
著者等紹介
住野よる[スミノヨル]
高校時代より執筆活動を開始。2015(平成27)年、デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、翌年の本屋大賞第2位にランクイン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そる
361
住野氏作品中キミスイに次いで良い!感情を表現するのが上手い、さすが。学校問題の多いご時世に男女混合仲良し5人なのが羨ましい。誰の気持ちも分かるが私はエル・京くん寄り。パラとヅカの本音トークが一番好き。エルとヅカの本音も。私はヅカが好きらしい。自分の考えがないことを気にしてたが「人が喜んでるのが自分の喜び」に気づけた、そんな彼は良いやつ。てか5人とも清々しく、支え合ってて好感。「エルの考え方を分けてもらう、代わりに俺の考えを分けてあげる。そうやって埋めあえたら。そう思った時に、きっと心の形が決まったんだ。」2021/02/18
mae.dat
248
「」にはもっと別の意味があるかと思ってね、幾つか入りそうな言葉を考えてもみたよ。「関空シカゴへ飛べ」とか「借り暮らしの小人」とか……ふむ(´๑•_•๑)。ええの無いね。思春期の頃は、人の心内が手に取る様に分かったらどんなに良いか、と言うか楽かと妄想しましたねー。5人の視点がローテーションする連作方式。感情を知る能力があるのですけど。それが逆に機微に感じ過ぎてしまったり、足枷となったりと、上手くいきませんね。しかし皆んな、友達思いで良いですなぁ( ¨̮ )。2022/06/28
こーた
230
まったく期待していなかったが(あるいは、おかげで、というべきか)そこまで酷くはなかった。稚拙な文章で、仄めかされてるのか何なのかわからない部分も多かったが、人物や関係性、一風変わった能力が活かされないどころかむしろ足枷になっているあたりは愉しく読んだ。ただ何となくだが恋愛が友情よりも上位に置かれているようなのがどうにも気に入らない。小説って、男女の好き=恋愛、以外の関係性を提示してこそとおもうのだが。それと、彼ら仲良し五人組以外の、外側の世界はほとんど描かれない。こんなに閉じっぱなしでいいのか、とおもう。2021/09/11
せ~や
165
とりあえず一言…甘酸っぱい!!いいな〜こんな風にふと集まる友人たち。お互いに「かくしごと」を持ちながら、「かくしごと」ゆえに悶々する日々。とある2人の恋の行方を軸にして、5人の日常が紡がれる。甘酸っぱさ時々大事件を横目に、ちらりと「自分ってなんだろう?」が付きまとう。サラッと読めて、伏線とか本音が言葉足らずで、でも読み終わってみると、その言葉足らずさがこの本の良さかもしれません。エピローグを読み終わって、プロローグを読むと一味違うプロローグ。みんな何を知って、その人を好きになるのでしょうか?☆42021/03/29
みーちゃん
132
みんなには隠しているけど、少し特別な力を持っている高校生5人。それぞれの「かくしごと」が、修学旅行などの5人の日常を通して、お互いへのもどかしい想いを照らし出す、青春小説。 この話の一つ一つの場面で、それぞれがどう思っているのかがよくわかって、読みやすかったです。特別な力を持っているのはいいけど、それで複雑な思いをしたりすることがあるんだな〜と思いました。私は、パラとヅカのやり取りが好きです!また、いつか読み返したいです。2021/01/24
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