内容説明
ゲーム・ドラマでのイメージ一新!混沌とした戦国の世に命をかけて郷土で戦い抜いた有名無名の武将29人。最新研究であぶり出される意外な生涯とその痕跡。次々と明らかになる実名・系譜・生没年。
目次
蛎崎季広―蝦夷地の和人を統一した道南の雄
松前慶広―「最北大名」の誕生
九戸政実―豊臣政権最後の一揆を起こした男
津軽為信―南部氏から独立し大名となった野心家
南部晴政―不当に貶められてきた三戸南部家二十四代当主
南部信直―激動の時代を生き抜いた南部家中興の祖
和賀信親・稗貫輝家―奥羽仕置に反発した一揆の首魁という虚実
安東愛季・実季―二つの安東家を統一した秋田の雄
小野寺義道―周辺領主を束ねた仙北地域の領袖
最上義光―地域の盟主から絶対的な大名権力への脱皮〔ほか〕
著者等紹介
遠藤ゆり子[エンドウユリコ]
現在、淑徳大学人文学部歴史学科教授
竹井英文[タケイヒデフミ]
1982年生まれ。現在、東北学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MUNEKAZ
14
このシリーズを読むたび書いてますが、やはり読みどころはマイナー大名が、伊達や最上、南部といった有名どころと同じだけの分量で扱われているところ。葛西や大崎、岩城に相馬、さすがに和賀と稗貫はひとまとめになっているが、中人制のせいで中小大名が潰れずに戦国末期まで残った東北戦国史の群雄割拠ぶりが面白い。岩城常隆や蘆名盛隆といった若年ながらも外交感覚に優れた人物を見ると、畿内や中部の大大名によるパワーゲームとは違う地域の特質を思わせる。またそれ故に、二本松や蘆名を「滅ぼした」伊達政宗の独自性も浮かび上がるところ。2023/09/03
スプリント
7
とても読みやすい。 同時代の人物の列伝なので歴史上の出来事を異なる視点から読むこともでき頭の中を整理し易い。 伊達家の家督争いはもはや伝統芸ですね。2024/06/11
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