出版社内容情報
黄巾の乱が起きてから40年あまり。今や中国大陸は三つの強国が互いに天下を睨む時代に突入した。曹操が建てた魏は息子の曹丕の時代となり、広大な北部を支配している。孫権の呉は長江に浮かぶ強力な水軍が自慢だ。そして一介のむしろ売りから関羽と張飛という義兄弟の力を借りながら漢王朝の復活を旗印とする国・蜀を建てたのが、漢の皇族の血もひく劉備だった。しかし、呉に関羽を殺され、張飛も裏切り者の手によって殺されると、怒った劉備は呉に攻め込み大敗してしまう。失意のうちに世を去った劉備。魏を倒し、漢王朝を再興するーー亡き劉備の志を受け継ぐ天才軍師・諸葛亮は、機が熟すのを待っていた。南蛮を制圧すると、呉と同盟を結び、北伐へ向け、ついに起つ! 士気上がる蜀軍。しかし、その行く手に、武勇、知恵ともに優れた天才児・姜維が立ちはだかった。果たして諸葛亮は、亡き主君・劉備の悲願である北伐を成し遂げられるのか。
内容説明
中国大陸は今や魏・蜀・呉の三つの強国が天下を奪い合う時代に突入した。関羽・張飛が討たれ、劉備も失意のうちに亡くなった蜀。後を託された諸葛亮は、打倒・魏を胸に、まずは背後の危険をなくすため南蛮制圧に向かう。魏では曹操の子・曹丕が皇帝となり、軍師・司馬懿が虎視耽々と権力を狙っていた。そして、ついに諸葛亮悲願の北伐のときがおとずれる。天下を賭けた戦いに勝つのは、魏か蜀か。
著者等紹介
小前亮[コマエリョウ]
1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー
中山けーしょー[ナカヤマケーショー]
1962年、東京都生まれ。児童書を中心とした書籍の挿絵などを制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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