出版社内容情報
時は室町、戦乱の時代。安房の領主里見は、飼い犬に「敵将の首をとったら、娘をお前にやる」と言います。その約束どおり、犬に嫁ぐことになった伏姫の悲劇と、そこから生まれた八犬士たちの活躍がはじまります。江戸時代の名作を小説化しました。既3巻
内容説明
時は室町時代―戦乱のなかで頭角をあらわした里見義実は、安房国の領主になった。しかし、城攻めの窮地に追い込まれたとき飼犬の八房にむけた一言が禍となって、娘の伏姫の身にふりかかる。伏姫の数奇な運命と、そこから生まれた八犬士たちの物語がはじまる…
著者等紹介
松尾清貴[マツオキヨタカ]
1976年福岡県生まれ。国立北九州工業高等専門学校中退後、ニューヨークに在住。帰国後、国内外を転々としながら小説を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
19
八犬伝は題名だけ知っていて内容知らない物語。現代文にしてくれているので読みやすい。2022/06/05
きたさん
18
何度も読もうと思いながら、いい現代語訳本に出会えず映画のノベライズやウィキなどでお茶を濁していた「里見八犬伝」、これが一番原著に近いと聞き購入をしていたものをようやく読み始めました。これまで見聞きしてきた里見八犬伝は本当に概略でしかなかったのだな、と納得する内容の濃さ。まだ犬士が半分しか登場していないのも次巻以降が楽しみな理由のひとつ。スピード感もあり読みやすいのが嬉しい。2022/10/13
まえぞう
14
一応、原作に沿ったものだそうですが、どこまで厳密かは原作を完全には制覇していないのでわかりません。原作が優秀なのでこれも楽しめます。ただし、今後、原作通りでいくとかなりしつこい展開に悩まされるかもしれませんね。2018/07/07
マツユキ
13
栗本薫さんの児童書で読んだ『八犬伝』を、今度は松岡清貴作品で。 戦乱の世で、国を失い、主を失い、父を失い、生き延びてきた者たち。その子供たち。 口は災いの元と言うけれどね。正しいが故に、自分の罪を知る。伏姫、辛い。正しさと正しさが、交わらない時もある。浜路、辛い。正しさに息苦しさを覚えつつ、全五巻最後まで読みたい。 2021/06/11
伊瀬有佐
6
若者向けな感じ。挿絵が美麗。名前は知っていてもちゃんと読むのは初めて(12年前のタッキー版『八犬伝』は観た)。面白くなってきたところで次巻へ。続き、いつ出るんだろう。2018/07/08