韓国女性文学シリーズ<br> 第九の波

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韓国女性文学シリーズ
第九の波

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863854178
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

内容説明

この作品は、2012年、江原道にある町で実際に起こった事件をモチーフにしているが、ルポや告発小説とは異なる。ソン・イナ、ユン・テジン、ソ・サンファという主人公を通して、一見平和そうな田舎の小さな町の裏側を生々しく描く。そこには富の分配から疎外され、不条理な生活を強いられた人々がいる。著者のチェ・ウンミは、捗州を金と権力によって手中に収めようとする者たちが現れるのも、私たちの生きている社会に問題があるのではないかと問い続ける。作品の最後の方でソン・イナが、荒波が押し寄せては引いていく捗州の海岸をゆっくり歩いていくシーンがある。『第九の波』は、それでも私たちはこの社会で戦いながら生きていかなければならないという、チェ・ウンミ文学らしいテーマを垣間見せてくれる。

著者等紹介

チェウンミ[チェウンミ]
崔銀美。1978年、江原道インジェ生まれ。東国大学史学科を卒業したあと、仏学研究所に勤める。2008年『現代文学』の新人推薦に短編小説「泣いて行く」が当選し、作家としてデビュー。いま最も注目される作家の一人で、2014、2015、2017年と続けて若い作家賞を受賞。『第九の波』は、緻密な描写力と卓越した洞察力が評され、2018年大山文学賞を受賞した

橋本智保[ハシモトチホ]
1972年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科を経て、ソウル大学国語国文学科修士課程修了。韓国文学の訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pohcho

55
小山田浩子さんの新聞エッセイで知った本。原発誘致をめぐって揺れる韓国の海辺の町が舞台。町を支配する大企業とかつてそこの社長だった市長。搾取され虐げられてきた人々の苦悩と、石灰鉱山にまつわる18年前の事件、カルト宗教団。韓国で実際に起こった事件がモチーフとのこと。息苦しい社会に生きる人々が3人の男女を中心に描かれるが、幸福だった恋の結末があまりに切なかった。2021/02/07

星落秋風五丈原

26
サンクトペテルブルグのロシア美術館でイヴァン・アイヴァゾフスキーの【第九の怒涛】を見ることが出来る。嵐の海では 第一の波から第二、第三と波が次第に大きくなり 第九の波で最高潮に達してまた第一の波へ戻るという海のセオリーについて説いたものだ。大自然の圧倒的な力の前では、人間の力など比べものにならない。しかし船の向かう先には陽が見えるので、辛抱強く耐えていれば、明るい未来がやってくるというメッセージ。波を人生における荒波、船に乗るか弱き人々を人間と例えるのは容易いし、絵に込められた教訓に同意することもしかり。2020/10/14

かもめ通信

16
是非とも読みたいと思っていた本を,書評サイト本が好き!を通じていただいた。冒頭からひと癖もふた癖もありそうな人物が次々登場するゾクゾクするようなサスペンスであるだけでなく、炭鉱の町特有のじん肺問題や原発誘致をめぐるあれこれに、労働争議やカルト教団の暗躍も加わって、間違いなく社会派の物語でもある。同時にとてもせつないラブストーリーでもあって…。とても読み応えのある、忘れがたい物語だった。 2020/10/14

ぱせり

6
町が大きな黒い穴をあけて、そのなかに人を引き摺り込もうとしているようだった。 だけど、この暗がりに風穴を開けるのは、その暗がり自身なのだ。暗い穴から吹いてくる風はどろどろと気持ち悪い。けれど、穴は穴だ。閉塞感の中心に風を通す。私は、登場人物たちの思いがけない強さに打たれながら、風の行く先を見守っている。 2020/10/10

Taku Kawaguchi

1
カタカナの名前の連発 直訳に拘ったせいなのか、とても読みにくい 物語以前に辛い本2021/07/02

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