内容説明
309日間クレーンに立て篭もり、整理解雇の撤回を求めた金鎮淑。彼女を応援しようと、希望のバスに乗った数万人の市民がつくりだした奇跡。
目次
1 この地で労働者として生きるということ
2 亀甲船を造る人びと
3 これ以上殺すな!
4 非正規労働者は正規労働者の未来だ
5 指を集めて握れば拳になる
6 傷
7 笑いながら最後まで、共に闘おう!―85号クレーン、そして、希望のバス
著者等紹介
金鎮淑[キムジンスク]
1960年、韓国・江華島の貧しい農村に生まれる。新聞配達、バスの案内係など様々な仕事を経た後、81年に大韓造船公社(現・韓進重工業)影島造船所で初の女性溶接工として働き始める。死亡事故が多かった劣悪な労働環境を変えるために、まず御用組合を変えようと立ち上がったところ、86年に不当解雇にあう。以後、解雇撤回闘争を続ける中で幾度の逮捕・弾圧を受けながら、民主労総指導委員として釜山地域の労組結成・労働運動に尽力する。2010年末に韓進重工業が発表した400人の整理解雇に抗議し、2011年1月、クレーンに上り整理解雇撤回を訴え続ける
〓〓美[ペヨンミ]
立命館大学コリア研究センター専任研究員、朝鮮近現代史専攻
野木香里[ノギカオリ]
一橋大学大学院博士後期課程、朝鮮近代史専攻
友岡有希[トモオカユキ]
梨花女子大学校大学院経済学部博士課程、韓国経済史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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