アメリカ社会史の世界

アメリカ社会史の世界

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  • サイズ A5判/ページ数 406p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784385350455
  • NDC分類 316.853
  • Cコード C3022

内容説明

本書は、合衆国における社会史研究の蓄積に触発され、これに多くを負いながらも、われわれ日本人研究者としての独自な立場と問題意識から、これらの諸業績を批判的に摂取しつつ、可能なかぎり一次史料に依拠して、この国の人種問題の諸相を歴史的に検討することにより、アメリカ社会の構造的特質の究明に少しでも寄与したいとのねがいのもとに編纂された、きわめて実証的な論文集である。

目次

第1部 黒人解放の思想と運動(奴隷の即時解放を求めて―1830年代のアボリショニストの奴隷制認識;「奴隷主―黒人奴隷」関係の再編過程―解放民局の労働政策の展開;南部黒人の教育闘争―19世紀末期のノースカロライナ州を中心に)
第2部 多人種社会の形成と民衆運動(産業化に直面した南部農業社会―トム・ワトソンの黒人認識の転換;アメリカ人であることと黒人であること―W・E・B・デュボイスの場合;婦人運動と労働運動のあいだで―20世紀はじめのアメリカ・フェミニズムの模索;黒人ゲトーの成立と展開―20世紀初頭のシカゴの場合)
第3部 人種差別と民衆意識(「友好の森」の遺産―ペンシルベニア植民地のインディアン政策;東欧系ユダヤ人移民に対する排斥―1940年代のミネアポリスの場合;植民地からの移民―フィリピン系移民排斥運動と独立問題;進化論とファンダメンタリズム―アメリカ民衆の宗教意識)

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