内容説明
武田氏甲冑武具研究の第一人者が贈る新発見・未公開写真(裏面等の細部写真48頁)を多数収録したファン・研究家衝撃の書。
目次
第1章 甲斐武田氏関係武具の調査と研究(菅田天神社所蔵の大鎧;美和神社所蔵の大鎧と丸胴;浅間大社所蔵の甲冑と刀剣;寒川神社所蔵の兜 ほか)
第2章 武田軍団の軍装(兜の立物;躑躅ケ崎館跡出土の馬骨;武田騎馬軍団の様相;赤備え ほか)
第3章 合戦検証(川中島合戦;長篠合戦)
著者等紹介
三浦一郎[ミウライチロウ]
1958年名古屋市に生まれる。1977年愛知県立名古屋養護学校高等科卒業。1995年「尾州甲友会」設立。2001年「KATCHU.COM」(営利)「KATCHU.JP」(非営利)を公開。2004年(社)日本甲冑武具研究保存会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なつきネコ@姑息な化け猫
5
この本のおかげで当世具足への変化が理解できた。なにせ本書は古式の胴丸から丸胴、最上胴丸への変化が細かく説明している。赤備えの遺品とされる赤漆胴丸が織田家の川尻家中の可能性。赤備えにしても、群馬の流行りかも知れず。桃山以前は赤糸威の甲冑も赤具足と呼ばれ、赤い槍や刀の遺物が少ない。赤備えは誇張されている。祓立を角元を併用した武田家特有の兜はときめく。勝頼奉納した紅糸威最上胴丸の古風な威厳と最新の性能を合わせた感覚はかなり好み。穴山梅雪の甲冑想像は画期的でいい。しかし、武田家の威風を尊び残した人達にグッと来る。2018/12/14