出版社内容情報
1980年代半ば以降、硬直したイデオロギーに基づく冷戦を終結に導いたのが、レーガンとゴルバチョフ、そしてゴルバチョフとブッシュという首脳同士で築き上げていった個人的な信頼関係であった。
本書は、冷戦が終結したプロセスを、米ソ首脳外交に焦点を当てて分析した渾身の一冊である。地域紛争をめぐって、再び関係が冷えつつある両大国の動向が注目される現在、かつての冷戦終結の史実を振り返ることは決して無駄ではない。
第1章 冷戦とは何か―その定義と米ソ対立の起源
1.なぜソ連は崩壊したのか
2.冷戦とその定義
3.冷戦からみた第二次世界大戦
4.米ソ冷戦の起源
第2章 レーガン対ゴルバチョフ
1.レーガンの“力の外交”
2.ゴルバチョフと新思考外交
3.ジュネーヴ会談とレイキャヴィクでの決裂
4.関係の修復とベルリンの壁演説
5.レーガン外交の完成
第3章 ゴルバチョフ対ブッシュ
1.対ソ外交の停滞
2.ベルリンの壁崩壊とマルタ会談
3.ドイツ再統一と湾岸危機
4.ソ連内での民族主義の台頭
5.八月クーデターとソヴィエト連邦の崩壊
第4章 冷戦の終結と連邦議会
1.アメリカ外交と連邦議会
2.INF全廃条約の批准と国防費の削減
3.冷戦終結の制度化:旧共産圏への経済支援と核廃棄支援
4.冷戦の終結の完成
和田 修一[ワダシュウイチ]
著・文・その他
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