出版社内容情報
戦国三大奇襲の一つ、厳島の戦い。安芸の大名・毛利元就と西国最大の大名・大内家を取り仕切る陶晴賢の戦は、僅か四千の毛利軍が二万八千もの陶軍を打ち倒した。人道を超えた謀を仕掛け、勝利を手にした元就と、最後まで信義を貫き敗れた陶軍の弘中隆兼。劇的な結末の陰には対照的な二人の武将の壮絶なドラマがあった。乱世を生き残るため、己の正義を信じ、戦い抜いたものたちの熱き物語。
【目次】
内容説明
戦国三大奇襲の一つ、厳島の戦い。安芸の大名・毛利元就と西国最大の大名・大内家を取り仕切る陶晴賢の戦は、謹か四千の毛利軍が二万八千もの陶軍を打ち倒した。人道を超えた謀を仕掛け、勝利を手にした元就と、最後まで信義を貫き敗れた陶軍の弘中隆兼。劇的な結末の陰には対照的な二人の武将の壮絶なドラマがあった。乱世を生き残るため、己の正義を信じ、戦い抜いたものたちの熱き物語。
著者等紹介
武内涼[タケウチリョウ]
1978(昭和53)年、群馬県生れ。早稲田大学第一文学部卒。映画、テレビ番組の制作に携わった後、第17回日本ホラー小説大賞の最終候補作となった原稿を改稿した『忍びの森』で2011(平成23)年にデビュー。’15年『妖草師』シリーズが徳間文庫大賞を受賞。’22(令和4)年『阿修羅草紙』で第24回大藪春彦賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
498
富樫倫太郎『北条氏康 川越夜襲篇』を読んでからというもの。日本三大奇襲戦の一つでありながら、ややマイナー感のある厳島の戦いを題材とした小説を探しはすれど見つからず、忘れかけていた今になって書店で偶然発見。さっそく読んでみるとこれが滅法面白く、一気に読み終わった。毛利元就の印象はどうしても"信長以前の武将"であり、さほど強く惹かれるところが今まではなかった。それが急激に株上昇。久しぶりの時代小説だったので、新鮮さゆえに点が甘くなっている自覚はあるが、脇に配されたキャラとその逸話までしっかりしていて良。2025/10/05
てつ
25
最近見つけた作家さん。これが実にすごい。一連の尼子伝で度肝を抜かれたが、毛利元就と陶晴賢の厳島の戦いを描く。弘中隆兼が素晴らしい。きっと作者はこの武将と尼子経久が大好きなんだろうな。ちなみにここだけの話ですが私は毛利元就が大嫌いです。昔から。2025/10/09
読書好き・本屋好き堂
8
広島県民なので、毛利元就は身近な存在。読まなきゃ〜と読み進め、少しづつ読了😊 元就さんのイメージが若干変わるものの、戦国に生きて生き残るには仕方がない部分もあるかなと。 陶晴賢については、あまり知らなかったたので興味深かった! 映画あったらみたいな😊2025/10/20
たかあき
5
毛利元就、盤外を指す差手。希代の悪役・陶晴賢とその陣営vs謀聖・毛利元就が戦った厳島の戦いを描いた作品。悪に成った陶晴賢と善故に悪そのものたる毛利元就。 ダークヒーロー陶晴賢までも弄ぶ盤外の魔人毛利元就。生きる為に戦う。生きる為に殺す。生存本能が生んだ悪。命を懸けて戦う武士を命を賭けて陥れる悪漢。恐ろしきかは毛利元就。2025/10/07
のっぷ
2
そんな曰くが厳島にあったなんて知らなかった。偶然が幾重にも積み重なって'いま'がある。歴史は深く面白い。2025/10/08
-
- 和書
- マンガでわかる資本論