出版社内容情報
2022年3月19日~6月19日の期間で東京都現代美術館において開催された、吉阪隆正の展覧会「吉阪隆正展ひげから地球へ、パノラみる」に向けて製作された関連書籍が新訂版として一般販売開始です!
近代建築の巨匠ル・コルビュジエに師事し、戦後モダニズムの思想を日本に紹介、実践した建築家・吉阪隆正。一方で、建築だけにはおさまらない、領域を横断するような活動に取り組み、地球を駆け巡ったその行動力から、建築界随一のコスモポリタンと評されてきました。本書は、そんな吉阪隆正の活動の全体像にふれる展覧会の資料として製作された関連書籍に、加筆訂正を施した新訂版となります。展覧会の興奮がここに甦ります。
目次
1 出発点
2 ある住居
3 建築の発想
4 山岳・雪氷・建築
5 原始境から文明境へ
6 あそびのすすめ
7 有形学へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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22
図書館の新刊本コーナーでみかけて、建築や町づくり、世界各地を巡った冒険?に関する写真や図面、イラストが豊富に載っていたので借りて読んでみた本。大正生まれの吉阪隆正という早稲田大学教授で、建築家で探検家でもあった人物の言動や著述、行動が紹介されている本で、書名と同名の展示会が2022年に開かれていて、その展示内容に加えて、影響を受けた多くの人々の寄稿文が盛り込まれて書籍化された本だった。1980年に亡くなって40年以上も経つのに、大々的に展示会を開き、新訂版として新たに世に出して論じようとするのだから、⇒2023/05/31