内容説明
人間のための環境が、今後も長期にわたって快適で秩序ある状態を持続するためには、個々のデザインにおける配慮だけでは不十分であり、デザインのための新たなパラダイムが必要とされているのではないだろうか。…孤立系として個別の建築・都市をデザインしてきた旧来のパラダイムに対し、伝統的な建築デザインの中にも生命的な開放系の要素を見出す。さらに、情報技術を用いた異なる系の間の相互作用により、開放系の建築デザインを目指す。本書においては、このようなアプローチにより、環境全体の秩序を持続可能にする、建築デザインの新たなパラダイムを模索する。
目次
第1章 動的平衡(伊勢神宮;ジェンネ・モスク ほか)
第2章 相互作用(聴竹居;名護市庁舎 ほか)
第3章 成長(サグラダ・ファミリア;羽田空港 ほか)
第4章 再生(ゲル(ユルト、パオ)
海の家 ほか)
生命に学ぶ建築への視点(機械の思考から生命体へ空間生命化デザインに向けて(三宅理一)
空間生命化と建築・都市の未来1(高橋潤二郎) ほか)