内容説明
おじいちゃんは認知症です。これはぼくの大好きなおじいちゃんの小さな小さな手帳のお話です。おじいちゃんのことがよりわかる「かーすけ君の取材メモ」付き。
著者等紹介
藤川幸之助[フジカワコウノスケ]
詩人、児童文学作家。1962年熊本県生まれ。長崎大学教育学部大学院修士課程修了。日本児童文学者協会会員。小学校の教師を経て、詩作・文筆活動に専念。認知症の母親の介護体験をもとに命や認知症を題材にした作品を作り続ける。また、認知症の理解を深めるため全国各地で講演活動を行っている
よしだよしえい[ヨシダヨシエイ]
グラフィックデザイナー、イラストレーター。滋賀県生まれ。京都嵯峨美術短期大学卒業。京都のデザイン事務所を経て、2013年に独立。関西でイラスト個展「一枚の絵本展」「相思想愛」など。京都・滋賀を拠点に、インテリアの壁紙や手描きイラストを中心としたデザインを制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どあら
31
図書館で借りて読了。認知症という病気に触れた絵本です。(3分2秒、高学年向)2021/07/28
ヒラP@ehon.gohon
23
父は恐ろしいほどの記録魔でした。日々の些末なことでさえ手帳に記録して、残し続けました。 そんな父が一頃肺炎で入院して、私のことも解らないほど、向こう側の世界に行ってしまって、記録は途絶えました。 幸いにも病状は治まり、嘘のように日常が戻りました。 でも、その頃から父は自分の手帳をほじくり返しては、自分史をパソコンに打ち込み始めました。それも何度も消してしまったりしながら、苦行のように続けました。 忘れてしまうことが怖かったのでしょう。 自分が壊れていくのが怖かったのでしょう。 2024/02/16
ヒラP@ehon.gohon
23
認知症を子どもたちと学ぶ絵本だと思います。ユーモラスなお話ですが、とても現実感があります。付された「かーすけ君の取材メモ」も面白かったです。2020/07/18
遠い日
13
「絵本 こどもに伝える認知症」シリーズ。認知症の現れ方は人それぞれ違うところが対応の難しいところ。日によっても本人の症状は違う。こんなふうに、認めるところから始められればいいですね。まだ、義父のあれこれを思い出すと辛いです。粗暴な言動、徘徊、一定のものへの異常な固執、どうすればよかったのかと今も気持ちがぐるぐるします。2021/05/11
ちぃ
12
ちょっと泣きそうになった。肉親の同じ話を何度も聞くのはしんどい事もあるけど、できるだけ聞くようにしたい。2024/09/29