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内容説明
エンバーマーであるクララは、ライナスの葬儀社や墓地にひとりで頻繁にあらわれるトレイシーと呼ばれる少女を知ることになる。不遇な少女時代を過ごしたクララは、トレイシーの心の傷を敏感に察知していた。ときを同じくして、ある遺体の処置を依頼されたのをきっかけに、クララは児童性愛犯罪者の捜査にかかわることになる。しかも発見されたビデオにはトレイシーらしき少女が撮影されていたのだった。三年前に起きた無名の少女殺害の悪夢がよみがえる。トレイシーを助けなければ―。クララに迫りくるのは殺人者の魔の手か、あたたかな救いの手か…。死者と花の世界で繰り広げられる異色ミステリ。
著者等紹介
マッキノン,エイミー[マッキノン,エイミー][MacKinnon,Amy]
ボストン近郊に在住。出版社に勤務するかたわら、新聞などに寄稿を続ける。2007年出版社の仕事を辞め、執筆に専念する。2008年に発表された“Tethered”がデビュー作で、一躍注目を集める
長野きよみ[ナガノキヨミ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
13
エンバーマーのクララは葬儀社の庭先で孤独な少女トレイシーと出会い、度々話すようになる。その後、クララは孤独死をした男性の遺体を引き取りに行くが、彼が死ぬ直前まで見ていた児童ポルノビデオにトレイシーが出ていると気づく。クララはトレイシーを保護しようと温室に引き留めておいて刑事に電話をかけに行くが、戻ってみると姿を消していて…。物語も登場人物も地味で陰鬱。話運びがぎこちなくて唐突に感じた展開も度々。読むほど気が滅入っていくストーリーで私には合わなかった。2021/09/02
カサブランカ
0
22010/11/14