内容説明
侯爵である夫の虐待から逃れるために、ジゼルは自分の死を偽装した。それ以降、身元を隠して暮らしてきたが、侯爵が自分とよく似た伯爵家の娘と結婚するという噂を耳にし、自分のような犠牲者が出るのを阻止しようと決意する。彼女自身が表立って社交界に出るわけにはいかないだけに、ジゼルは協力者を探した。白羽の矢が立ったのは、英国陸軍騎兵隊の大尉、ジェイミーだ。戦いで負った心の傷のせいで酒浸りだった彼は、はじめのうちはジゼルを信用しようとしなかった。しかし、次第に彼女に協力するようになり―。
著者等紹介
ボーエン,ケリー[ボーエン,ケリー] [Bowen,Kelly]
カナダ出身。獣医生理学の修士号を持つ。夫とふたりの息子とともに、カナダのウィニペグで暮らしている
水野綾子[ミズノリョウコ]
明治学院大学卒業。ロマンス小説の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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aiko
4
長さのわりに色々盛り盛りで、良くも悪くもデビュー作という感じ。強いヒロインと傷を抱えたヒーローをはじめ、出てくるキャラは皆魅力的だし良いシーンも多いのですが、なんだか微妙に惜しい。2021/07/24
矢田ふみえ
3
つらい過去からの決別。強い女性だったね。2019/03/10
romance_holic
2
虐待を受けていたヒロインと元軍人。忘れたくても忘れられない辛い記憶をもつ二人です。過去を振り返ることは自分の傷を見つめなおすこと。お互いの事情がわからないながらも、手探りで協力しはじめますが、お互いを驚かせあうたび、他人への優しさを示す思いやりや勇気をしるほどに、互いへの気持ちが深まっていきます。気持ちの流れが自然で、素敵☆ ありえないでしょ的なヒロイン協力者たちの前歴やはちゃめちゃぶり、一方どこか壊れた感のあるヒロイン元夫が迫力あり。 ひどい経験をしたヒロインがくじけず前進していて、励まされます。2015/10/20
すっちゃん
0
⭐️⭐️⭐️⭐️2017/02/23