内容説明
明治新政府によって闇に葬られた重大事件の全貌に迫る!!明治初期、神風連の変、秋月の変、萩の変、西南戦争など全国的な反政府事件の前駆的な事件であったにもかかわらず、「大楽源太郎事件」「二卿事件」「久留米藩内の内紛事件」として細分化されてきたのはなぜか。第二維新を叫ぶ士族草莽らの拠点となった“久留米藩”に光をあてた画期的な一冊。
目次
第1章 幕末期・久留米藩の特殊性―金鉱山と洋船を保有していた(久留米藩の成り立ち;幕藩体制下の九州の事情 ほか)
第2章 明治四年・久留米藩難事件(小河真文;水野正名 ほか)
第3章 事件後の反政府事件―西南戦争をへて自由民権運動へ(今井栄と久留米海軍;久留米海軍生みの親・今井栄 ほか)
第4章 事件現場を歩く(大楽源太郎殺害現場;もう一つの殺害現場、豆津浜 ほか)
著者等紹介
浦辺登[ウラベノボル]
昭和31年(1956)、福岡県筑紫野市生まれ。福岡大学ドイツ語学科在学中から雑誌への投稿を行うが、卒業後もサラリーマン生活の傍ら投稿を続ける。インターネットサイトのオンライン書店bk1では「書評の鉄人」の称号を得る。現在日本の近代史を中心に研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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