出版社内容情報
2018年2月石牟礼道子氏が死去した。故人の最もよき理解者として常に互いに支え合ってきた渡辺京二による、死去直前までの「石牟礼道子闘病記」ほか、新作能「沖宮」はじめ石牟礼作品に込められた深い含意を伝える貴重な…石牟礼道子の遺した預言とは何か。
そして彼女はどこへ帰って行ったのか。
2018年2月10日、石牟礼道子氏が死去した。本書の著者渡辺京二氏は、故人の最もよき理解者として常に互いに支え合ってきた。本書には、死去直前までの故人の闘病の姿と絶えることのなかった執筆(表現)への意欲を「石牟礼道子闘病記」として収録している。感情をおさえた淡々とした筆致が胸を打つ。また最後の作品のひとつ新作能「沖宮」の謎について言及した論考は深く鋭い。他に「春の城」評釈、「椿の海の記」讃、「十六夜橋」評釈、脱線とグズリ泣き、など各作品に込められた深い含意を伝える貴重な一冊。
【目次から】
脱線とグズリ泣き
石牟礼文学の多様性
『椿の海の記』讃
『十六夜橋』評釈
『春の城』評釈
『沖宮』の謎
書評『不知火おとめ』
書評『「苦海浄土」論』
書評『潮の日録』
誤解を解く
カワイソウニ
石牟礼道子闘病記
事実を伝えるために
渡辺 京二[ワタナベ キョウジ]
著・文・その他
内容説明
石牟礼道子の遺した預言とは何か。そして彼女はどこへ帰って行ったのか。共に歩み闘い、最期を看取った著者による石牟礼道子像とその作品に込められた深い含意を伝える一冊。
目次
1(脱線とグズり泣き;石牟礼文学の多面性;『椿の海の記』讃;『十六夜橋』評釈;『春の城』評釈 ほか)
2(誤解を解く;カワイソウニ;石牟礼道子闘病記;事実を伝えるために)
著者等紹介
渡辺京二[ワタナベキョウジ]
1930年、京都市生まれ。日本近代史家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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