出版社内容情報
森の奥にすむあなぐまが、庭でともだちの好きなものをつくって喜ばせたいと考えます。じゃがいも、にんじん、りんご、木いちごと、つぎつぎに思いつきますが、そのたびに、ともだちはみんな持っていました。なにを作ればいいかわからなくなったあなぐまは、かんしゃくを起こしてしまいます。でも、はりねずみは「きみの好きなものをなんでも」、と優しい言葉をかけてくれます…。誰かにわかってもらえることがうれしくなるお話。
はせがわさとみ[ハセガワサトミ]
著・文・その他
内容説明
森のおくにすむあなぐまが、にわのはたけでともだちのすきなものを作りたいと思いつきます。でもともだちは、あなぐまの考えるものをもっていました。きもちが空まわりしてしまったあなぐまは、いったいなにを作るのでしょう…!?だれかにわかってもらえることがうれしくなるお話。
著者等紹介
はせがわさとみ[ハセガワサトミ]
1980年、静岡県生まれ。絵本ワークショップ「あとさき塾」で学ぶ。2012年、第十八回おひさま大賞最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Natsuki
59
「きみ」のすきなもので、「きみ」をよろこばせたいあなぐま。いろいろと思いついては即行動するのですが、見事なまでに空振り続き?みんなのよろこぶ顔がみたいのに?あなぐまの出した答えはいかに!?タイトルの問いは、あなぐまの問いであり、あなぐまに向けた問いでもあるんだな。「きみ」も「ぼく」もよろこべる何かがあったら、それはとても嬉しいことだ(*^o^)人(^-^*)なかなか深いテーマだなと思ったら、2018年課題図書でした✨2018/10/30
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
52
2018年低学年課題図書。誰かを喜ばせる事も大事だけど、まずは自分がどうしたいかが大事。それが人も喜んで暮れたらもっと嬉しい。あなぐまくん、良かったね。2019/01/11
ヒラP@ehon.gohon
34
つくづく友だち思いのアナグマくんです。 畑を作って友だちに喜んでもらおうと思ったら、ともだちは自分の好きなものは、それぞれに調達していました。 「自分の好きなものを作ればいいんだよ」とハリネズミくんにアドバイスされたアナグマくん、何を作ることにしたのかを考えたら、意外な答えでした。 でも、友だち思いのアナグマくんならではでしたね。2022/08/08
二戸・カルピンチョ
34
娘と一緒にこれを読み、一緒に原稿用紙に向かう。二人でああだったね、こうだねー、と語り合う。文字を書く時の、長く伏せられた睫毛が黒く光って見える。私はそんな、きみが、すき。2018/08/05
みつばちい
27
とても可愛くて楽しい話なのに最後の最後のページがなんだか寂しく見えちゃう。2020/07/25