内容説明
旅に関連する88の言葉から、日本人にとっての「たび」の意味が見えてくる。
目次
第1章 旅の誘い
第2章 旅する人びと
第3章 旅の路
第4章 旅の乗り物
第5章 旅をつなぐ駅
第6章 旅愁
著者等紹介
中西進[ナカニシススム]
一般社団法人日本学基金理事長。文学博士、文化功労者、平成25年度文化勲章受章。日本文化、精神史の研究・評論活動で知られる。日本学士院賞、菊池寛賞、大仏次郎賞、読売文学賞、和辻哲郎文化賞ほか受賞多数。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
25
図書館本。東海道新幹線の旅の伴として、新幹線の座席搭載紙「ひととき」に連載されてきたエッセイの単行本化です。季節ごとに乗る新幹線で読む「旅ことば」でかの地への誘いを受け、通り過ぎる車窓をつなぐ駅、そして還りの路は旅愁にひたってしまう。これからも「旅ことば」に触れる旅を続けたくなりました。2017/11/11
サフィール
4
新幹線車内で配布されている“ひととき”。手に取る機会があったので読んでみるとなかなかに読み甲斐があった。定期購読しようかな、と思っていたところに連載が書籍化されたとのことで早速拝読。日本語、というより大和の言葉とはなんと美しいものだろうか。本書は旅にまつわる言葉を一つ一つ丁寧に、時には作者の新説も披露しつつ語ってくれる。読み進めていくうちにむしょうに旅に出たくなった。と同時に故郷に帰りたくもなった。今も昔も切ないほどの想いは変わらないんだな。2017/10/03
ニケ
2
図書館本 返却期限が来て 途中放棄 内容は高尚で刺激的 夏目漱石の著作「行人」の意味は旅人。文語。同じ意味でも「遊子」は口語的な為広まった。とかね、学びました。2017/11/22
れいまん
0
著者専門の万葉集から海外旅行まで、多岐に渡る旅の思いなど、言葉にこだわる著者の真骨頂のようなエッセイ。昭和初期の思い出から現代まで、長寿な著者ならではのエッセイ集2021/09/02