出版社内容情報
ばけるのがへたなたぬきは、いつもしっぱいばかりしています。でもおじいさんは、そんなたぬきが大すきです!
5歳から
内容説明
おおにゅうどうにばけるときは、しっぽにきをつけなさい。だいじゃのときは、あしやみみにきをつけなさい。おにのときは、かおやせなかにきをつけなさい。ばけるときは、もっとまじめにばけなさい。ばけるのがへたなたぬきはしっぱいばかり。でもおじいさんは、こんなたぬきがだいすき。5~7歳向。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
51
読友さんのレビューより。タイトル見ると面白いお話かと思ったら、余韻の残るいいお話で、最後は少しホロっとしました。おじいさんとタヌキの関係が実にいい。そして相手を思いやる気持ちも素敵でした。子供たちにオススメしたい。絵もピッタリでした。2021/03/21
なななお
23
分かっていても、あえて騙される。そこにはおじいさんの寂しさがあったのでしょうが、優しさに満ちた行為だと思います。たぬきもまたこのおじいさんの寂しい境遇を分かって来ていたのなら、本当にお互い優しい交流をしていました。帰ってきた息子も優しく、全てが優しさでできたお話。やはり読みつがれて50年以上経つ物語にはそれだけの、輝きがあります。触られ続けてピカピカになった銅像のような。ふたりの再会をどこかで期待してしまうのはセンチメンタルが過ぎるのでしょうか…2022/12/01
shiho♪
15
勤務校の低図書本。タイトルを見てクイズ的なユーモア系のお話かな?と思って読んでみたら、良い意味で裏切られました。冬読むのにぴったりな心温まる児童書。 化けるのが下手なタヌキと町へ出た息子の帰りを待ち続ける寂しいおじいさん。栗田さんの絵が愛らしくて、よりいっそう人間とタヌキの心の交流を引き立ててくれています。2021/01/14
杏子
15
昔話のたぬきの化かしあいかと思えば、この話はおもしろおかしいが、最後のおじいさんの手紙に思わずグッときますね。ちゃんとたぬきのことを思いやっているおじいさん。やさしいです。子どもたちにもこんなお話を教えてあげたいな。2015/05/04
ラルル
12
寂しいおじいさんと1匹のタヌキとのおだやかなストーリー。ラストは少し寂しい気持ちになるけど、タヌキとおじいさんのやりとりは微笑ましかった2018/04/02