内容説明
酷暑、豪雨、台風。これまでにない記録的な気象現象の数々―。これから気候はどうなってしまうのか?そして、変わってしまった気候は変えられるのか?IPCC報告執筆者が解説、気候のしくみがよく分かる!
目次
序章 四季に富んだ日本
第1章 異常気象はいつから現れたのか
第2章 地球の気候はどのように維持されているのか
第3章 気候は変えられるか
第4章 気候変動と上手く付き合うために
第5章 将来の気候予測の「きも」
第6章 これから気候はどうなるか
著者等紹介
鬼頭昭雄[キトウアキオ]
筑波大学生命環境系主幹研究員。1953年大阪市生まれ。京都大学大学院理学研究科地球物理学専攻、理学博士。専門は、気候モデリング、モンスーン、気候変動。1978年気象庁入庁後、2007年気象庁気象研究所気候研究部部長を経て、2013年5月より現職。また2011年より日本学術会議連携会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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手押し戦車
11
大気中には微粒子が浮遊しエーロゾルがあり風が吹き低気圧、高気圧がある。地球表面の7割を占める海洋は大気との間で熱や水蒸気など潜熱を放出し海面温度、海流や水循環に影響を及ぼす。赤道域から高緯度帯へ低気圧と海洋循環でエネルギーが運ばれバランスを取っている。太陽から届くエネルギーが地表から逃げるエネルギーのバランスで気候が決まる。地表は赤外線を吸収するが可視光線は吸収しにくく海や陸から放出された赤外線が気体や雲に吸収され再び地表に放射される太陽から届くエネルギーよりも多く地表は受ける温室効果で水蒸気が増え温暖化2014/08/06
KAZOO
7
2013年夏の異常な暑さと大雨さらには今回の大雪などで気象の状況が変わってきているのでこのような本を読んでみました。地球温暖化や二酸化炭素によって意図してではなく気候を変えてきた、ということを著者は言っています。ですから変えていくこともできると考えているのでしょうが、当面はどのような状況になるかということを明確にして警鐘を鳴らしているようです。2014/02/21