目次
第1部 ハインリヒ三世(「敬虔なる」ハインリヒ三世)
第2部 グレゴリウス七世(グレゴリウス七世の書簡集について;グレゴリウス七世のDictatus papaeについて;Dictatus papaeの若干の条文について)
第3部 ハインリヒ四世(ハインリヒ四世と教会)
著者等紹介
井上雅夫[イノウエマサオ]
同志社大学文学部文化史学科教授。同志社大学経済学部卒。同志社大学大学院文学研究科文化史学専攻修了。専攻:西洋中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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中村禎史
1
11世紀の神聖ローマ皇帝と教皇3人につき、本人の手紙など一次史料の考証によって従来の学説を見直す。カノッサの屈辱で有名なグレゴリウス7世とハインリヒ4世、及びその父ハインリヒ3世を取り上げる。グレゴリウス7世については、教皇の聖俗両世界における至高性を謳うとされてきた27か条が、教会内部で教皇首位性を主張するための打合せメモ的な可能性が高いことを示す。またハインリヒ4世は教皇に屈した不人気な皇帝だったが、軍事的には勿論精神面でも、自らの王家の聖堂をシュパイヤー教会に築いてローマに屈しなかったことを示す。2018/07/20
陽香
1
201203192013/12/15